TONE e22は2022年6月に発売されたトーンモバイルの人気スマホです。
トーンモバイルはシニア層や子どもといったスマホデビューの方向けのサービスが手厚いことが特徴の格安SIMですね。
本記事では、TONE e22を実際に使った感想を元に、キッズスマホとして”買い”なのかという点も含めてレビューをお届けします。
TONE e22の概要
画像引用元:TONE e22
TONE e22はトーンモバイルが独自開発したエントリースマホです。
TONE e22 | |
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発売日 | 2022年6月1日 |
画面サイズ | 6.67インチ |
本体サイズ | 高さ:164.7mm 幅:76.5mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 191g |
アウトカメラ | メイン:4,800万画素 広角:800万画素 深度:200万画素 |
インカメラ | 1,300万画素 |
バッテリー | 4,000mAh |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
生体認証 | 指紋・顔 |
防水 | 非対応 |
カラー | ZenWhite |
エントリースマホながら6.67インチの大画面や5,000万画素のカメラを搭載しています。
また、スマホデビューでも安心して使えるような独自機能が豊富に搭載されている点も特徴的ですね。
また、トーンモバイルで初めての5G対応スマホなので、通信速度重視の方にもおすすめしやすい一台です。
TONE e22の価格 | ||
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トーンモバイル | 32,780円 | 公式サイトを見る![]() |
なお、TONE Laboに加入することで21,780円の特典価格で購入可能です。

TONE e22を開封!まずは外観をレビュー
まずは、TONE e22の外観をレビューしていきます。
TONE e22の付属品は
- 安全上のご注意
- 保証書
- SIMピン
- SIMカード
の4つです。
非常にシンプルな構成となっていますね。
充電に使うケーブルやACアダプター、保護ケースなどは同梱されていないので注意が必要です。
なお、TONE e22が入っている箱はただの箱ではありません。
「置くだけサポート」という機能に必要なものなので、捨てずに取っておくようにしましょう。
主に設定やネットワーク関連の不具合などを自動で解決してくれます。

背面・側面デザイン
まずは背面のデザインから確認していきましょう。
TONE e22のカラーラインナップはZenWhiteの1色です。
背面パネルは樹脂素材でできています。指紋が目立ちにくいマットな質感です。
中央にはトーンモバイルのロゴがプリントされていますが、それ以外の装飾などはなく、シンプルなデザインになっています。
カメラは左上にあるシルバーのユニットに配置されています。
カメラの出っ張りはかなり薄く、ケースを着けていない状態で机に置いてもガタつきはありません。
側面フレームはシルバーに近い色で、フラットな形状です。
背面から見て左側には電源ボタンと音量キーが配置されています。
下部にはSIMスロット、スピーカー、USB-Cポートがありますね。

前面デザイン
ディスプレイがある前面のデザインを見ていきます。
画面上部のインカメラはパンチホール型です。安い端末は水滴型ノッチを搭載することが多い中、特徴的な部分だと思います。
また、パンチホール型インカメラの大きさも比較的小さめで、スマホを使っていてもインカメラ部分が邪魔に感じることは少ないのではないでしょうか。
ベゼル(画面の縁)もエントリースマホとしては細めです。下部のベゼルだけ少し太いので注意しましょう。
TONE e22のTONEファミリーを使ってみた
トーンモバイルはお子さん向けのスマホに適したサービスを展開しています。
中でもファミリー層に大人気なのが、月額308円の有料オプションである「TONEファミリー」機能です。
お子さんのスマホの利用状況を見守ったり、場合によっては制限をかけたりすることができます。
主な機能が以下の通りです。
- 現在地確認
- アプリ制限
- 利用時間制限
- フィルタリング
- 乗り物移動通知
- ジオフェンス
- 歩きスマホ防止機能
このように、非常に幅広い“見守り”が可能です。
また、Oneメッセンジャーを使えば、AIがお子さんの居場所などを自動で通知してくれます。


TONE e22はキッズスマホとして“買い”なのか
TONE e22には、TONEファミリー以外にもお子さんに安心してスマホを持たせられる機能が搭載されています。
その一つが自画撮り被害防止機能です。
専用のTONEカメラアプリ使用時、不適切な写真を撮影しようとすると自動でカメラがロックされ、保護者へ通知が送られます。
事前に設定しておく必要はありますが、TONE e22はお子さんを守るための機能が自動で働くスマホです。
TONEファミリーをはじめとした安心機能も豊富に搭載されています。
また、スペックも決して悪くはありません。重めのゲームをしなければある程度快適に動作します。
「キッズスマホとして”買い”なのか」という問いの答えは「かなりおすすめ」ですね。
特にお子さんのスマホ利用に対して不安を持っている方におすすめです。


TONE e22のサイズ感をレビュー
続いてTONE e22のサイズ感をレビューしていきます。
TONE e22は、6.67インチという大型ディスプレイを搭載したスマホです。
それに伴って本体のサイズも大きく、高さ164.7mm×幅76.5mm×厚さ8.9mmというサイズ感です。
ここまでサイズが大きいと、基本的に片手操作はできません。
特に子どもが片手で持って使うのは、かなり厳しいのではないでしょうか。

また、6.67インチの大画面には文字やアイコンなどを大きく表示することができるので、視認性が高く、誤操作も防ぐことができます。
TONE e22の重量は191gです。6.67インチの大画面を搭載したスマホとしてはかなり軽い部類と言えます。
TONE e22のスペックをレビュー
TONE e22のCPUはMediaTek Dimensity 700です。
エントリースマホ向けのCPUなのでそれほど高性能なものではありません。
基本的にゲーム用途には不向きですね。重めの3Dゲームはプレイ不可と言っても過言ではありません。
それほど負荷の高くないパズルゲームなどはプレイできました。「ゲームはやるけど暇つぶし程度」という方は問題ないでしょう。
WebやSNSの閲覧、メールといった普段使いなら、基本的には問題なく動作します。
ただし、あくまでエントリースマホなので、より高価格帯のモデルと比べると、動作にもたつきを感じてしまうことがあるかもしれません。

また、RAM容量は6GBとなっています。エントリースマホは4GBのモデルが多いので、この点はTONE e22の特長と言えるでしょう。
複数のアプリを開いた時の動作の安定感に期待ができますね。
TONE e22のカメラ性能をレビュー
TONE e22はメイン・広角・深度の3眼構成のカメラを搭載しています。
それぞれのカメラの画素数は以下の通りです。
- メイン:4,800万画素
- 広角:800万画素
- 深度:200万画素
メインカメラが4,800万画素とエントリースマホとしては高画素である点が特長です。
それでは、実際の作例をチェックしていきましょう。
実際の作例をチェック
まずは、メインカメラでの通常撮影の例から見ていきます。

4,800万画素の高画素カメラを搭載していることもあり、エントリースマホとしては十分な仕上がりになっているのではないでしょうか。
風景のディテールもある程度捉えられていると感じました。
続いてメインカメラの2倍と4倍の作例でズーム性能を見ていきます。

望遠カメラを搭載していないため、高倍率になると劣化が目立ちますが、2倍程度なら十分実用的です。

最大倍率の4倍撮影時は劣化が目立ちますね。エントリースマホとしては一般的なズーム性能だと思います。
次に広角カメラを使った0.6倍の作例です。

解像感については大きな問題はなく、十分実用的だと感じました。
ただ、メインカメラとの色味の差が目立ちますね。広角撮影時は若干赤っぽい色味になっています。

こちらは背景ぼかし機能を使った作例です。いわゆるポートレートモードですね。
深度カメラを搭載しているおかげか被写体と背景の境界もある程度認識できており、十分実用的な性能だと思います。
最後にマクロモードを使った作例です。

被写体に近づいて撮影することができるので、花などの撮影に最適ですね。
TONE e22が仕上げる写真は全体的にあっさりした味付けで、極端に鮮やかに補正させることはありません。肉眼で見たままに近い色味に仕上がります。
また、メインカメラが4,800万画素であることや深度カメラを搭載しているため、エントリースマホの中でも実用性の高いカメラだと感じました。
TONE e22のバッテリー持ちをレビュー
TONE e22のバッテリー容量は4,000mAhです。画面サイズを考えれば少し少なめですね。
実際のバッテリー持ちですが、極端に悪くはないものの、それほどバッテリー持ちが優秀な機種ではないと感じました。
バッテリーを重視する人は、電池持ちのいいスマホの検討をおすすめします。
バッテリーテストとして、Youtube動画を1時間再生してみました。
高画質設定で再生した場合、1時間で80%から69%の減少です。
通常、1時間Youtubeを再生してバッテリーの減少が10%を超えることは少ないため、TONE e22のバッテリー持ちはあまり良くないと言えます。
また、ゲームプレイ時などは消耗スピードがさらに速くなるので注意が必要です。

TONE e22のメリット
それでは、TONE e22を実際に使って感じたメリットを紹介します。
- メリット1:6.67インチの大画面
- メリット2:エントリースマホとしては優秀なカメラ
- メリット3:本体価格が安い
メリット1:6.67インチの大画面
6.67インチの大画面は操作しやすく、動画視聴時の迫力や臨場感もしっかりと感じられました。
この画面サイズはここ最近のスマホの中でも最大級で、特にエントリースマホでこのサイズ感のものは少ないです。
また、大画面端末としては本体重量がかなり軽い点も魅力的ですね。
力の弱いお子さんやシニア層の方が手に持って使うことを考えても、非常に良いと思います。

メリット2:エントリースマホとしては優秀なカメラ
TONE e22のカメラはエントリースマホとしては十分実用的な性能に仕上がっています。
もちろん高価格帯のスマホのカメラには及びませんが、同じ2~3万円台のスマホの中では優秀な性能だと感じました。
メインカメラを使った通常撮影以外に、背景ぼかしやマクロ撮影などの機能も魅力的です。
ただ、そんなTONE e22のカメラにも弱点はあります。
どうやら白飛び耐性は弱いようです。通常撮影でも全体的に白っぽい色味に仕上がることがありました。
強い光が当たる部分や白い被写体だと、白飛びが発生しやすいです。
用途やシーンによって評価は変わってくるものの、価格を考えれば十分実用的なカメラ性能に仕上がっています。
メリット3:本体価格が安い
TONE e22の本体価格は32,780円です。
これでも十分安いのですが、トーンモバイルの実証実験プロジェクトであるTONE Laboに加入すると21,780円で購入することができます。
TONE Laboは無料で加入できるサービスなので、誰でも簡単に特典価格で購入可能です。
TONE e22は2~3万円台という価格帯の中では実用性の高い機種なので、コスパ重視の方にもおすすめのエントリースマホです。
TONE e22のデメリット
続いてTONE e22のデメリットをチェックしていきましょう。
- デメリット1:処理性能はそれほど高くない
- デメリット2:バッテリー持ちは微妙
- デメリット3:本体サイズが大きい
デメリット1:処理性能はそれほど高くない
エントリースマホなので当然のことではありますが、処理性能はそれほど高くないです。
具体的な用途で言えば、高負荷な3Dゲームには向いていません。そういったゲームを快適に楽しみたい場合は、より高価格帯の製品がおすすめです。
ただ、軽めのゲームやSNS、ネットサーフィン程度であれば基本的には快適に操作することができます。
RAM容量が6GBあるため、エントリースマホの中では比較的快適な動作が可能です。
自分がスマホをどんな用途に使うのかを具体的にイメージしてから判断することをおすすめします。
デメリット2:バッテリー持ちは微妙
TONE e22のバッテリー持ちは決して優秀とは言えません。
原因は、TONE e22の特徴のひとつである大画面ディスプレイにあると考えられます。

また、大画面モデルとしては少なめのバッテリー容量も影響しているのではないでしょうか。
ただ、その代わりとして本体の軽量化には成功しているため、少し惜しいポイントと言えます。
ハードな使い方をしなければ丸1日は十分持ってくれると思いますが、頻繁にゲームや動画再生などをしていると、バッテリーがぐんぐん減っていきます。
バッテリー持ちを重視したい方は注意が必要です。
デメリット3:本体サイズが大きい
6.67インチの大画面を搭載しているため仕方ない部分ではありますが、本体サイズはかなり大きいです。
お子さんやシニア層はもちろん、ほとんどの人が片手では操作できない大きさとなっています。
TONE e22は片手で気軽に操作するスマホではありません。両手で持ってじっくり使いたい方におすすめの機種です。
一方、本体の重量は大画面モデルとしては非常に軽量で、持っていてもあまり疲れませんでした。この点は魅力的ですね。
TONE e22はキッズスマホに最適で実用的な一台
TONE e22は、エントリースマホとしては全体的に優秀な性能を備えています。
重めのゲームをプレイしなければある程度快適に使うことができますし、カメラは価格の割に実用性が高いです。
また何より、お子さんに安心して持たせられる機能を豊富に備えています。
キッズスマホとしても十分おすすめできる一台なので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
