AQUOS wish4はシャープの人気エントリースマホの最新モデルです。
6.6インチの大型ディスプレイや、5,010万画素の高画素カメラを搭載しており、価格は控えめながら実用的な性能を備えています。
今回はシャープよりお借りしたAQUOS wish4の実際の使い心地やメリット・デメリットなどをレビューします。
AQUOS wish4を使って感じたメリットとデメリットは以下です。
- シンプルで安っぽくないデザイン
- 価格以上に動作が快適
- 6.6インチの大画面
- 大画面なのに軽量
- 処理性能はあまり高くない
- 携帯性は前モデルより悪くなっている
- 画面輝度が物足りない
- カメラの活用の幅が狭い
AQUOS wish4を実際に使って分かったメリット・デメリットが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
AQUOS wish4の発売日・価格
画像引用元:AQUOS wish4|SHARP
AQUOS wish4は2024年7月4日に発売されました。
SoCは前モデルと同じDimensity 700で、エントリーモデルとして普通に使えるレベルの性能が備わっています。
歴代モデルで小型だったディスプレイは6.6インチに大型化し、大画面モデルと呼べる大きさになりました。
また、メインカメラは5,010万画素の高画素に。より高精細な写真撮影を楽しめるようになりました。
AQUOS wish4 | |
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発売日 | 2024年7月4日 |
画面サイズ | 6.6インチ |
本体サイズ | 測定中 |
重さ | 測定中 |
アウトカメラ | 5,010万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
認証 | 指紋、顔 |
防水・防塵性能 | IPX5/8・IP6X |
カラー | ブルー ホワイト ブラック |
AQUOS wish4の価格
AQUOS wish4はドコモ、ワイモバイル、楽天モバイルといった通信キャリアにて取り扱いがあるほか、SIMフリーモデルが格安SIMでも販売されています。
価格は安いところで22,000円ほどとかなり安く、とにかく価格を抑えてスマホを購入したい方におすすめです。
AQUOS wish4の価格 | ||
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ドコモ | 22,000円 | 公式サイトを見る |
ワイモバイル | 31,680円 | 公式サイトを見る |
AQUOS wish4の外観・デザインを実機レビュー
AQUOS wish4のカラーバリエーションは、ブルーとホワイト、ブラック、ピンクです。
今回はブルーをレビューしていきます。
ブルーは比較的淡いカラーリングで、少しくすみがかった色味です。
他の色も含めナチュラルな雰囲気で、多くの方にとって持ちやすいカラーだと感じました。
カメラ部分は真円ではなく少し歪んだ丸い形をしています。
スマートで機械っぽい印象というよりは、可愛らしくて親しみを感じやすいデザインですね。
背面と側面は樹脂素材でマットな質感でした。サラッとしていて、指紋や傷は目立ちにくいです。
側面はフラット形状でありながら角は滑らかなので、手に持っても痛いと感じることはありませんでした。
側面の音量ボタンはメタル仕上げになっています。
低価格モデルなので高級感があるわけではありませんが、決して安っぽくは見えないデザインだと感じました。
AQUOS wish4のスペックを実機レビュー
AQUOS wish4のSoCはDimensity 700、RAM容量は4GBです。
実際の性能を調べるため、今回は3つのベンチマークテストを行いました。結果は以下の通りです。
- Antutu V10(3D Lite):384,585
- Geekbench6:シングル705 マルチ2,023
- 3DMark(Wild Life):1,177
高価格帯のミドルレンジモデルやハイエンドモデルに比べれば、いずれも低いスコアです。
ただ、実際に使ってみたところ、SNSやWebの閲覧といった基本的な操作は特に問題ありませんでした。
アプリの読み込みには少し時間がかかる印象ですが、特に支障なく使えます。
とはいえ、性能がさほど高くないことは事実なので、ゲームを快適に楽しみたい方は注意しましょう。
AQUOS wish4のゲームアプリの動作をチェック
実際にAQUOS wish4を使ってゲームアプリの動作をチェックしてみました。
原神
まずは、スマホゲームの中でも特に高い性能が求められる原神から。
AQUOS wish4は性能が控えめなエントリーモデルなので、画質設定が高い状態では原神を快適に楽しむことはできませんでした。
一応動きますが、滑らかさはありません。
画質設定を下げればある程度遊ぶことはできます。しかし、原神などの重めのゲームを快適に楽しみたい方には、やはりAQUOS wish4はおすすめできません。
原神のようなゲームをプレイしたい方は、高性能なスマホを購入した方が良いでしょう。
ポケモンカードゲームポケット
続いて、ポケモンカードゲームポケットをプレイしたところ、AQUOS wish4でも快適に楽しむことができました。
画面切り替えなどでワンテンポ遅れることはありますが、ストレスを感じるほどではありません。
キャンディークラッシュ
最後にプレイしたのはパズルゲームのキャンディークラッシュです。
こちらも十分快適に楽しむことができました。大画面なので操作性も良かったです。
AQUOS wish4のカメラを実機レビュー
AQUOS wish4は、5,010万画素の広角カメラ1つだけのシングルレンズカメラを搭載しています。
今回は実際の性能を確かめるため、明るいシーンと暗いシーンで作例を撮影しました。
日中・明るいシーン
まずは広角1倍の作例を紹介します。
高価格帯のモデルに比べれば若干もやがかかったような印象はありますが、写真として十分実用的な画質で撮影できています。
空や植物の色味は比較的自然で落ち着いていますが、全体的には少しマゼンタ(濃いピンク)に寄っている印象で、少し赤っぽく写し出されました。
とはいえ、カメラにそこまでこだわらない方であれば十分綺麗で満足できるレベルだと思います。
続いて2倍ズームの作例です。
デジタルズームなので、1倍の写真と比べると画質が劣化しています。全体的に塗り絵っぽく、のっぺりとした印象です。
ただ、スマホの画面で見るくらいなら画質の劣化はそこまで気になりません。パソコンなどの大画面で見る機会が無い場合は問題ないでしょう。
2倍ズームを使えば、植物や料理などに近づいて撮影することもできます。
花の色調や料理の質感の表現は若干物足りませんが、写真として実用的なレベルの画質ではあります。
さらにズームしてみました。
倍率が上がるほど、画質の劣化が激しくなり、のっぺりとした印象が強くなりました。
記録用の撮影であれば最大倍率の8倍でも問題ないでしょう。しかし、写真としての実用性は、スマホの画面で見る場合でも3~4倍程度が限界と言えます。
AQUOS wish4は低価格帯のモデルなので、やはりカメラの画質はそれほど高くありません。
とはいえ、写真を撮る機会が少ない方や、カメラに高い性能を求めていない方なら、十分納得できるスペックは備えていると感じました。
夜間・暗いシーン
続いて夜間の暗いシーンの作例を紹介します。
日中以上に解像感が下がり、もやっとした印象を受けますが、照明のあるシーンならある程度綺麗に撮影することができます。
また、看板や自動販売機などの白飛びもそこそこ抑えられています。低価格モデルながらHDR性能は悪くないですね。
ただ、もう少し暗いシーンになると、もやっとした雰囲気が強くなります。暗い部分のノイズも気になりました。
照明がほとんど無い場所は真っ暗に写ります。
暗所での撮影では、低価格帯モデルの限界が感じられました。実用性は低いと言わざるを得ません。
暗所でも綺麗に撮影したい場合は、より高価格帯のモデルを選ぶことをおすすめします。
AQUOS wish4のディスプレイを実機レビュー
AQUOS wish4は6.6インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
前モデルまでは5.7インチと小さいディスプレイを採用していましたが、AQUOS wish4では6.6インチに大型化しました。
リフレッシュレートは90Hzと高く、アプリの開閉やスクロールなどの表示も滑らかです。
前モデルまでは60Hzだったので、この点もAQUOS wish4の大きな魅力と言えますね。
液晶ディスプレイなので、有機ELを採用したモデルと比べると画面が白っぽく、発色の豊かさは劣ります。また、画面輝度も物足りないと感じました。
とはいえ、画質が悪いわけではないので、普段づかいで困ることはないでしょう。
画面周り、特に下側のベゼルはかなり太いですね。
低価格モデルなので仕方のない部分ではありますが、見た目はあまり洗練されていない印象を受けました。
AQUOS wish4のスピーカー性能を実機レビュー
AQUOS wish4のスピーカーはモノラルタイプです。本体下部のスピーカーからのみ音が鳴ります。
実際に音楽や動画を流してみましたが、スピーカーの音質はあまり良くないと感じました。
ステレオではないので音の広がりがなく、全体的な音圧も弱いです。低音は物足りないですし、高音域は“シャカシャカ音”が聞こえました。
スピーカー性能は価格なりのクオリティといった印象です。基本的には、イヤホンや外部スピーカーの使用をおすすめします。
AQUOS wish4のバッテリー性能を実機レビュー
AQUOS wish4は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
今回は実際のバッテリー持ちをチェックするため、Youtube動画を1時間再生するテストを行いました。
残量72%から再生を開始し、1時間後のバッテリー残量は57%でした。15%の減少です。他機種では5~7%ほどに収まることもあるため、この数字はあまり良いとは言えません。
ただ、AQUOS wish4を実際に使ってみるとバッテリー持ちが悪いと感じることはあまりなく、むしろ優秀だと感じました。
液晶ディスプレイは消費電力が大きいため、動画再生のテストだとバッテリーが減りやすい傾向にあると思われます。
普通にスマホとして使用する場合は、1日~1日半ほど使えるバッテリー持ちなので、そこまで心配する必要はないでしょう。
AQUOS wish4のメリット
AQUOS wish4を実際に使って感じたメリットを4つ紹介します。
- シンプルで安っぽくないデザイン
- 価格以上に動作が快適
- 6.6インチの大画面
- 大画面なのに軽量
シンプルで安っぽくないデザイン
AQUOS wish4のデザインはかなりシンプルで、生活に馴染むナチュラルな仕上がりです。
本体カラーも比較的落ち着いた色味なので、幅広い層の方に受け入れられやすいのではないでしょうか。
また、低価格モデルではありますが、安っぽい雰囲気がない点も魅力です。
マットな質感で触り心地も良いので、気になる方はぜひキャリアショップなどで実機をチェックしてみましょう。
価格以上に動作が快適
AQUOS wish4は低価格帯のエントリーモデルですが、実際の動作は意外と快適です。
SNSの閲覧などの普段づかいであれば、動作にストレスを感じることはほぼないでしょう。多くの方が満足できるレベルの快適性だと感じました。
また、画面のリフレッシュレートが90Hzなので、スクロールなどの動作が滑らかです。このことも動作の快適性につながっています。
出費は抑えつつ実用的なスマホが欲しい方にも、AQUOS wish4はおすすめです。
6.6インチの大画面
AQUOS wish4は前モデル比でディスプレイが大型化したことも大きな特徴です。
大画面モデルとも呼べる6.6インチになったことで、文字サイズを大きくしたり、大画面で動画を楽しんだりしたい方にもおすすめできる機種に仕上がっています。
特にWebサイトや電子書籍など、文字がメインのコンテンツが見やすいと感じました。
AQUOS wish4は低価格な大画面モデルが欲しい方におすすめです。
大画面なのに軽量
AQUOS wish4は6.6インチの大画面モデルでありながら、重量は約190gに抑えられています。
最近は大画面モデルだと220gを超えるモデルが多く、6.1インチの比較的小型なモデルでも200g前後であることもあります。
そんな中、AQUOS wish4は本体サイズの割に重量が抑えられており、手に持っていても負担はあまり感じませんでした
。
大画面スマホを気軽に持ち運んで使いたい方には、AQUOS wish4がおすすめです。
AQUOS wish4のデメリット
続いて、AQUOS wish4のデメリットを4つ紹介します。
- 処理性能はあまり高くない
- 携帯性は前モデルより悪くなっている
- 画面輝度が物足りない
- カメラの活用の幅が狭い
処理性能はあまり高くない
AQUOS wish4の動作が意外と快適であることは、メリットの章で触れた通りです。しかし、やはり性能自体は高価格帯モデルに劣ります。
特にグラフィック性能が低いため、ゲームを快適に楽しみたい方にはおすすめしにくいです。
高い性能が要求されないゲームであれば支障ありませんが、原神のような重めのゲームをプレイしたい方は注意してください。
携帯性は前モデルより悪くなっている
AQUOS wish4は6.6インチの大画面モデルになったことで、視認性は向上しました。しかし、大型化したことで携帯性は前モデルより落ちています。
本体サイズがかなり大きいため、片手で持って操作することは難しいです。
また、小さなポケットやカバンに収納するのも厳しいため、前モデルと比べると取り回しは悪くなっています。
画面輝度が物足りない
AQUOS wish4のディスプレイは液晶ディスプレイです。明るさや発色は有機ELパネルを搭載したモデルに劣ります。
特に画面輝度には物足りなさを感じました。
屋内で使用する分には全く問題ありませんが、屋外で使うと画面がかなり見にくいです。
屋外で撮った写真をプレビューで確認したくても、画面がほぼ真っ暗であるかのように見えてしまいます。
屋外でスマホを使用することが多い方は注意しましょう。
カメラの活用の幅が狭い
AQUOS wish4のカメラは広角カメラ1つだけのシングルカメラ構成なので、どうしても用途は限られます。
超広角カメラや望遠カメラが搭載されているモデルでは、あらゆる画角での撮影が可能です。
しかし、広角カメラのみでは、やはり活用の幅が狭まります。
例えば超広角カメラがないため、広い画角で大きな建物や風景を撮影するのには向きません。
また、デジタルズームは可能ですが、望遠カメラがないので高倍率になると画質が悪くなります。
AQUOS wish4の口コミ・評判
続いて、AQUOS wish4に関するSNSでの口コミや評判を紹介します。
- サイズが大きい
- 十分実用的な性能
- 耐久性が高い
- ディスプレイ性能が微妙
サイズが大きい
AQUOS wish4の魅力のひとつとして大画面であることが挙げられますが、大きすぎて扱いにくいという意見も見られました。
AQUOS wish 4 ケースまで買ってつけたけどデカすぎるな
2万のエントリースマホだしお金かけずにそのままの方がいいのかも— マロンデニッシュ (@marrondanish) November 2, 2024
実際、AQUOS wish4はディスプレイが大きく、画面周りのベゼルも太いため、本体サイズはスマホの中でもかなり大きいです。
ケースなしでも片手操作は難しいので、ケースを着ける場合はサイズ感に注意しましょう。
十分実用的な性能
AQUOS wish4は低価格帯のモデルですが、性能に満足している方が多く見られました。
死にかけArrows we君からAQUOS Wish4君に買い替えた!
画面はデカいほうが良いねやっぱり、SoC弱々低スペックな割にweより動作良くて良いなこれ、wish2までは本当にありえないくらいゴミだったのに https://t.co/GI3pnXjDP6 pic.twitter.com/eQfzR4zmeZ— キリュー (@turbulence__7) October 25, 2024
SNSやWebの閲覧、軽めのゲームなら問題なく使えます。
そこまで高い性能を必要としない用途であれば、十分実用的なスペックを備えていると言えるでしょう。
また、画面のリフレッシュレートが90Hzと高いため、スクロールなどの動作も滑らかです。
耐久性が高い
AQUOS wish4を落としてしまったものの、その後も普通に使えているという声もありました。
会社でAQUOS WISH4を、屈んだ時にコンクリートの上に2回も落としてしまいましたが、全然、元気に動いています。何だか落とした後の方が動きが良いくらいに感じます。ただし、角は凹みました。ちょっと。
— やみもり (@FazeEnd) October 22, 2024
AQUOS wish4は米軍の軍事規格であるMILの認証を取得しており、落下だけでなく水没や塵の侵入、低温や高温にも耐えられる高い耐久性を備えています。
スマホを落とすことが多い方や、過酷な環境でも壊れにくい端末が必要な方には、AQUOS wish4がおすすめです。
ディスプレイ性能が微妙
AQUOS wish4のディスプレイ性能が微妙だという投稿も見つかりました。
昨日購入したwish4
音質ダメはええがボリュームがおかしい(15段階或るが、8以下はホンマ小さいw )
液晶の色味が薄い、てかこの画面大きさでHD+止まりはあかんやろ
前機種HD有機EL(楽天ハンド)だっただけに余計に感じるのかな
良い設定あれば教えてくださいまぁ一括1円端末だわな😅#AQUOS#wish4 pic.twitter.com/X6Tgc6L1Wc
— ミサキ (@reni_chan2525) July 26, 2024
AQUOS wish4のディスプレイは液晶なので、有機ELと比べると発色や明るさで劣ります。また画面が大きい分、解像度の低さが気になることもあるでしょう。
特に、有機ELディスプレイ搭載モデルから乗り換える場合は、物足りなさを感じる可能性があります。
低価格なのにしっかり使える大画面エントリーモデル
今回はAQUOS wish4の実機レビューをお届けしました。
AQUOS wish4は低価格帯のモデルながら、日常づかいでは十分実用性のあるスペックを備えています。
価格は抑えつつ、日常生活で使えるスマホが欲しい方におすすめの機種です。
また、画面が大きいことから、文字ベースのコンテンツや動画視聴などと相性が良い点も魅力と言えるでしょう。
一方で、カメラやスピーカーの性能、本体のサイズ感に関しては、人によっては不満を感じる可能性があります。
今回のレビューを参考にじっくり検討してみてはいかがでしょうか。