楽天モバイルは、段階性の料金プランや、楽天ポイントを中心とした経済圏が特徴の通信キャリアです。
月々の通信量を下げたり、経済圏をフル活用したりするため、ドコモから楽天モバイルへの乗り換えを検討している方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に必要なものや乗り換え手順、注意点などを解説します。
ドコモから楽天モバイルへの乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
ドコモから楽天モバイルに乗り換える際のタイミングや事前準備
まずは、ドコモから楽天モバイルに乗り換えるのにおすすめなタイミングや、乗り換え前に必要な準備について紹介します。
- ドコモから楽天モバイルに乗り換えるベストタイミングは?
- 楽天モバイルで利用できる機種か確認する
- 楽天モバイルで利用できなくなるドコモサービスを確認する
- ネットワーク暗証番号を確認しておく
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるベストタイミングは?
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるベストタイミングは、月末付近がおすすめです。
ドコモから他社に転出する場合、転出する月の通信量は日割り計算されません。月の上旬に転出しても、月末付近に転出しても同じ料金が請求されます。
さらに、楽天モバイルも転入月の料金は日割りされない仕様です。
楽天モバイルの料金は実際の通信量に比例して増えるため、月の上旬に転入すると料金が高くなりやすいと言えます。
そのため、乗り換える月の通信料の出費を抑えるという観点で、ドコモから楽天モバイルに乗り換えるタイミングは月末付近がおすすめです。
楽天モバイルで利用できる機種か確認する
ドコモから楽天モバイルに乗り換えを検討している場合、今使っているスマホが楽天モバイルでも利用できるかチェックしましょう。
楽天モバイルへの乗り換えに合わせて機種変更する場合は問題ありませんが、回線のみ乗り換える場合は今と同じスマホを使うことになります。
その場合は、楽天モバイルの動作保証端末かどうかを確認しましょう。楽天モバイルのサイトから簡単にチェックすることができます。
また、2021年10月以前に購入した端末はSIMロックがかかっている可能性があるので、乗り換えを検討している場合は購入時期とSIMロックの有無も確認しておきましょう。
楽天モバイルで利用できなくなるドコモサービスを確認する
ドコモから楽天モバイルに乗り換えた場合、今利用しているドコモのサービスが利用できなくなる可能性があります。
主にセット割引が利用できなくなる場合が多く、ドコモの携帯プランと光回線を利用している場合に適用される「ドコモ光セット割」や、家族割引の「みんなドコモ割」などが対象外になってしまいます。
これらの割引の利用状況もチェックしておきましょう。
また、ドコモメールはドコモユーザーなら無料で利用できますが、楽天モバイルに乗り換えても使い続ける場合は月額330円を支払う必要があります。
無料でメールを利用したい場合は、Gmailなどの無料メールに乗り換えることもおすすめです。
ネットワーク暗証番号を確認しておく
ドコモから楽天モバイルを含めた他社に乗り換える場合、ネットワーク暗証番号が必要です。
ネットワーク暗証番号とは、ドコモでの契約時に自分で設定した4桁の数字です。本人確認や契約内容の変更などの際に入力しなければなりません。
当然、他社へ乗り換える場合にもこの番号が必要なので、乗り換えを検討している場合はネットワーク暗証番号を確認しておきましょう。
もしネットワーク暗証番号を忘れてしまった場合、ドコモショップで再設定するか、インフォメーションセンターに連絡して郵送で番号を再発行する必要があります。
ドコモから楽天モバイルに乗り換える手順
続いて、ドコモから楽天モバイルに乗り換え際に必要な手順を解説します。
- ドコモでMNP予約番号を発行
- 楽天モバイルに申し込み
- 電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする
- MNP開通の手続きをする
ドコモでMNP予約番号を発行
ドコモから他社に乗り換える場合、まずはドコモでMNP予約番号を発行しましょう。
この時発行した番号を転出先で入力することで、今使っている電話番号のままキャリアを乗り換えることができます。
ドコモショップでMNP予約番号の発行を申し込むか、My docomoから「解約・その他」→「携帯電話番号ポータビリティ予約」からオンラインで発行が可能です。
ただし、2023年5月からMNPワンストップ制度が始まっており、楽天モバイルへ乗り換える場合は予約番号を発行する手続きは不要です。
直接、次の手順に進んで楽天モバイルに申し込みを行いましょう。
楽天モバイルに申し込み
画像引用元:楽天モバイル
続いて、楽天モバイルのサイトにて申し込み手続きを行います。
契約者情報などの入力が完了すると、利用する電話番号を選択するページが表示されるので、「他社から乗り換え(MNP)」を選択しましょう。
この手順は、MNP予約番号を発行した場合でも、ワンストップ制度を利用する場合でも同じです。
電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする
画像引用元:楽天モバイル
MNPの申し込みが完了すると、MNP申請を行えるようになります。
my 楽天モバイルの「申し込み履歴」から「電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする」を選択しましょう。
この手順も、MNP予約番号を発行した場合、ワンストップ制度を利用する場合で共通しています。
MNP開通の手続きをする
続いて、MNP開通手続きを行います。
MNP予約番号を発行した場合と、ワンストップ制度を利用した場合で異なるのでそれぞれ解説します。
MNP予約番号を使った開通手続き
MNP予約番号を使って乗り換える場合は、「MNP予約番号を発行済みまたは上記以外の通信会社」を選択して開通手続きを行います。
引き継いで利用する電話番号とドコモで発行したMNP予約番号、MNP予約番号の有効期限をそれぞれ入力して「登録する」を押します。
情報が登録され、申請が完了すると「申し込み履歴」内に「MNP転入を開始する」ボタンが表示されるので、それを押して開通手続きを完了しましょう。
MNPワンストップを使った開通手続き
MNPワンストップを利用する場合、「電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする」を選択した後、プルダウンからドコモを選択して手続きに進みましょう。
ドコモのWebサイトが表示されるので、利用中のID、パスワードでログインします。
サイトの案内に従って手続きすることで、MNP申請が完了し、自動で楽天モバイルのサイトに戻ります。
申請が完了すると、my 楽天モバイルの「申し込み履歴」内に「MNP転入を開始する」ボタンが表示されるので、開通手続きを完了しましょう。

ドコモから楽天モバイルに乗り換える際の注意点
続いて、ドコモから楽天モバイルに乗り換える際の注意点を6つ紹介します。
- APN設定が必要な場合がある
- MNP予約番号の有効期限が7日以上ある必要がある
- キャリアメールが無料で利用できなくなる
- ドコモからの乗り換えでも契約審査がある
- 無料で通話するにはRakuten Linkの利用が必要
- エリアによっては通信品質が悪化する
APN設定が必要な場合がある
ドコモで利用していたスマホのまま、楽天モバイルを利用する場合、一部機種でAPN設定を行う必要があります。
APN設定とは通信会社を乗り換えた際にネットワーク接続を行うために必要な設定です。
自動で完了する機種も多いですが、手動で入力作業が必要な場合もあります。設定アプリのモバイルネットワークの項目から設定が可能です。
楽天モバイルが提供している以下の情報を参考に、APN設定を入力していきましょう。
- APN名:楽天(rakuten.jp)
- APN:rakuten.jp
- MCC:440
- MNC:11
- APNタイプ:default,supl
- APNプロトコル:IPv4/IPv6
- APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
- PDPタイプ:IPv4/IPv6
MNP予約番号の有効期限が7日以上ある必要がある
MNP予約番号を使って乗り換える場合、有効期限に注意しましょう。
MNP予約番号の有効期限は基本的に発行してから15日以内となっていますが、楽天モバイルに申し込む場合、期限が7日以上残っている必要があります。
そのため、ドコモから楽天モバイルに乗り換える場合は、MNP予約番号を発行してから1週間以内を目安に手続きを行うようにしましょう。
キャリアメールが無料で利用できなくなる
ドコモユーザーであれば、ドコモメールが無料で利用できますが、他社に乗り換えた場合は有料になります。
以前は他社に乗り換えるとドコモメールは利用できなくなっていましたが、2021年12月からドコモメールの持ち運びサービスが始まり、他社に乗り換えてもドコモメールが利用できるようになっています。
ただし、この持ち運びサービスは有料で、月額330円を毎月支払う必要があります。
無料でメールを使いたい場合は、Gmailなどのサービスに移行することをおすすめします。
ドコモからの乗り換えでも契約審査がある
ドコモから楽天モバイルに乗り換える場合でも、楽天モバイルでの契約時には審査が行われます。
審査には多少の時間がかかります。
また、ドコモで契約審査に通っていても、楽天モバイルでの審査で落ちてしまう可能性はゼロではありません。
料金の滞納などの経験がある方は注意しましょう。
無料で通話するにはRakuten Linkの利用が必要
ドコモにはahamoなど、5分以内の通話無料などのオプションが付属したプランがありますが、楽天モバイルのプランには無料通話は付帯していません。
15分の通話かけ放題オプションはありますが、月額1,100円となっています。
楽天モバイルで完全に無料通話をするには、Rakuten Linkアプリから通話をする必要があります。
通常の電話アプリから無料通話することはできないので注意しましょう。
エリアによっては通信品質が悪化する
ドコモから楽天モバイルに乗り換える場合、通信品質の悪化に注意が必要です。
楽天モバイルは2020年に通信キャリア事業を開始したばかりなので、エリアの整備は他社に遅れを取っています。
とはいえ、設備投資を急速に進めており、現在ではサービス開始当初ほど通信品質が悪いということはありません。
しかしながら、ドコモとはエリアの対応状況に差がある地域もあるため、特に中山間地域での利用が多い場合はつながりにくくなる可能性があり、注意が必要です。
また、楽天モバイルの場合、ビルの裏や地下でもつながりやすいプラチナバンドの整備はまだ広がっていないため、地下などで利用する場合はドコモよりつながりにくい可能性があります。
ドコモから楽天モバイルに乗り換える際によくある質問
最後に、ドコモから楽天モバイルに乗り換える際によくある質問に答えていきます。
- ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に使えるキャンペーンは?
- ドコモで購入した端末は使える?
- ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に違約金はかかる?
- ドコモから楽天モバイルに乗り換えるとどのくらい安くなる?
- 楽天モバイルの最低維持費はいくら?
ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に使えるキャンペーンは?
端末を購入しない場合は、10,000ポイントが還元される「他社から電話番号そのまま乗り換え&初めてお申し込みで10,000ポイントプレゼント!」がおすすめです。
他社から乗り換えかつ初めて楽天モバイルに申し込むことが条件です。
また、乗り換えに合わせて端末を購入する場合、端末代金の割引やポイント還元が受けられるキャンペーンが充実しています。
一括1円で購入できる機種のほか、人気のiPhoneでも最大36,000ポイントが還元されるキャンペーンもあるので、ぜひチェックしましょう。
楽天モバイルの最新キャンペーンは以下の記事からチェックできます。
ドコモで購入した端末は使える?
ただし、利用できる場合でも乗り換え時に手動でのAPN設定が必要な場合や、一部の周波数が利用できない場合があります。
機種、キャリアごとの楽天モバイルの対応状況は以下のページが確認できるので、乗り換え前にチェックしておきましょう。
ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に違約金はかかる?
また、楽天モバイルの契約事務手数料も無料なので、乗り換えに際して料金は基本的には発生しないと言えます。
ただし、ドコモで端末を分割で購入している場合は、楽天モバイルに乗り換えても月々の支払いは続くので注意しましょう。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えるとどのくらい安くなる?
ドコモの無制限プランである「ドコモ MAX」は月額8,448円ですが、楽天モバイルの楽天最強プランは無制限利用でも月額3,278円なので、乗り換えることで約5,000円安くなります。
他のプランでも、ほとんどの場合で楽天モバイルの方が安くなるので、コスパ重視の方は楽天モバイルをチェックしてみてはいかがでしょうか。
楽天モバイルの最低維持費はいくら?
また、家族割引を適用した場合は「最強家族プログラム」で毎月110円引きになるので、月額968円で回線を維持することができます。
ドコモから楽天モバイルに乗り換えてお得に使おう!
本記事ではドコモから楽天モバイルに乗り換える際の手順や注意点などを解説しました。
楽天モバイルは料金の安さや、楽天ポイントを中心とした経済圏が魅力の通信キャリアです。
通信品質も年々良くなっており、ドコモからの乗り換えも十分おすすめできるようになりました。
また、ドコモから乗り換える場合、楽天モバイルではお得なキャンペーンが多く実施されているので、ぜひチェックしてみてください。
ドコモを利用していてコスパ面で不満がある方は、楽天モバイルへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。