Xperia 10 VIの実機レビュー!使ってわかったメリット・デメリットを解説

Xperia 10 VIを実機レビュー!スペックや機能、実際に使ってみて分かった操作感などを詳しく紹介します。画面比率が21:9と、縦長の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載しているXperia 10 VI。ミドルレンジモデルながら音質が良く、イヤホンジャックも搭載しています。取り回しの良いサイズ感や、自然な色味に仕上がるカメラやなど、その魅力をまとめました。
  • 2024.8.22
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  • ※本記事は2024.8.22に作成された記事です。最新情報は公式ページをご確認ください。
Xperia 10 VIの実機レビュー

Xperia 10 VIは2024年7月に発売されたソニーの最新ミドルレンジモデルです。

価格を抑えたモデルながら、普段づかいに十分な性能やオーディオなどのソニーのこだわりが詰まっています。

Xperia 10 VI

今回はXperia 10 VIをお借りしましたので、使って分かったメリット、デメリットや実際の使い勝手などの実機レビューをお届けします。

メリット
  • サラッとした上質な質感
  • スリムで取り回しの良いサイズ感
  • 必要十分な処理性能
  • ミドルレンジモデルとしては優秀なスピーカー
  • 自然な色味で使いやすいカメラ
デメリット
  • リフレッシュレート60Hzは物足りない
  • 処理性能は特別優秀ではなく、用途を選ぶ
  • バッテリー持ちは前モデル比で悪化
  • 極端な暗所撮影には向かない
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Xperia 10 VIの発売日・価格

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIは2024年7月5日に発売されました。

Xperia 10 VIの評価
総合評価4.0点
カメラ性能3.5
処理性能4.0
画面性能4.0
バッテリー性能4.5
コストパフォーマンス4.0
Xperia 10 VI
発売日2024年7月5日
画面サイズ6.1インチ
本体サイズ幅:68mm
高さ:155mm
厚さ:8.3mm
重さ164g
アウトカメラ26mm広角:4,800万画素
52mm広角:1,200万画素
超広角:800万画素
インカメラ800万画素
バッテリー5,000mAh
RAM6GB
ROM128GB
CPUSnapdragon 6 Gen 1
認証指紋
防水・防塵性能IPX5/8・IP6X
カラーブルー
ホワイト
ブラック

ディスプレイサイズは6.1インチで、本体サイズも比較的コンパクトです。

ディスプレイの縦横比率が縦長なので、本体の形状もスリム。片手で操作しやすいよう仕上がっています。

心臓部であるSoCはSnapdragon 6 Gen 1ハイエンドモデルに性能は及びませんが、SNSなどの普段づかいなら十分使える性能が備わっています。

カメラは広角と超広角のデュアルレンズ構成。メインの広角カメラは4,800万画素で、画素数の高さを生かした2倍クロップズームにも対応しています。

Xperia 10 VIは、キャリアではドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアで購入することができます。

Xperia 10 VIの価格
ドコモ74,140円公式サイトを見る
au74,800円公式サイトを見る
ソフトバンク85,680円公式サイトを見る
UQモバイル69,300円公式サイトを見る
ソニー69,300円公式サイトを見る

また、SIMフリーモデルとしてソニーの公式ストアや格安SIMでも販売されています。

販路が広いので、現在利用している回線などとの相性で購入先を選ぶと良いでしょう。

Xperia 10 VIの外観・デザインを実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIには、ブルー、ブラック、ホワイトの3色が用意されています。今回レビューする端末はホワイトです。

少しくすみがかった白色で、幅広い層のユーザーに受け入れられやすい色味でした。

Xperia 10 VI

本体はマットでサラッとした質感に仕上がっています。指紋が目立ちにくい点が魅力と言えるでしょう。

よく見ると若干透明感があり、樹脂素材ですがマット仕上げの色付きガラスに近い見た目ですね。

Xperia 10 VI

カメラ部分は控えめなデザインで、レンズの周囲が少し盛り上がっています。

レンズ部分の立ち上がりも小さく、シンプルで使いやすいデザインだと感じました。

Xperia 10 VI

側面フレームはフラットな形状ですが、背面パネルと滑らかに繋がっており、手で持ったときの収まりも優れています。

全体的にシンプルで持ちやすく、日常に馴染みやすいデザインに仕上がっていると感じました。

Hamic MIELS

Xperia 10 VIのサイズ感を実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIはスリムでコンパクトなサイズ感です。

本体の横幅は68mm。非常にスリムなので、手が小さい方でも扱いやすいのではないでしょうか。

ただし、縦に長い形状であるため、画面の上の方には指が届きにくいかもしれません。

Xperia 10 VI

本体の重量は公称値で164g

スマホの中でも非常に軽く、携帯性に優れたモデルです。取り回しの良さを重視する方はぜひチェックしてみてください。

Xperia 10 VIのディスプレイを実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しています。

Xperia 10 VI

画面比率は21:9。縦に長く、横幅は短めです。

Web記事やSNSなど、縦方向のスクロールが多いメディアは非常に見やすいですね。

発色も良く明るさも十分です。

ミドルレンジモデルには画面の明るさが低いモデルも多いのですが、Xperia 10 VIは明るく、屋外でも見づらいということはありませんでした。

Xperia 10 VI

画面のリフレッシュレートは60Hzです。

最近はミドルレンジモデルでも90Hz以上の高リフレッシュレートに対応したモデルが多い中、控えめなスペックであることは否めません。

実際に使ってみても、スクロールなどの滑らかさが足りないと感じました。次期モデル以降の改善に期待したいポイントです。

Xperia 10 VIのスペックを実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIはSnapdragon 6 Gen 1を搭載しています。RAMは6GBです。

実際の性能を確かめるためにベンチマークテストを行いました。結果は以下の通りです。

  • Antutu V10:552,695
  • Geekbench6:シングル943 マルチ2,782
  • 3DMark:614(Wild Life Extreme)

結果はミドルレンジモデルとしては標準的なスコアです。

ハイエンドモデルほど高性能ではありませんが、普段づかいなら実際の動作に問題はありません。

用途がSNSやWebの閲覧などであれば、快適に利用することができます。

アイコン
性能が高すぎない分、長時間の利用でも発熱しづらく、動作も安定していました。

Xperia 10 VIのゲームアプリの動作をチェック

Xperia 10 VI

実際にXperia 10 VIでゲームアプリの動作をチェックしました。

原神

Xperia 10 VI

原神はスマホゲームの中でもかなり高い性能が必要とされるゲームです。

Xperia 10 VIはミドルレンジモデルなので、ハイエンドモデルほど快適に楽しむことはできません。コマ落ちや動作のカクつきは感じられました。

ただ、全く動かないということはなく、画質設定次第では普通に楽しむことができました。

それほど動作にこだわりがなく、暇つぶし程度に遊ぶくらいなら、問題なく使えるのではないでしょうか。

キャンディークラッシュ

Xperia 10 VI

キャンディークラッシュは3マッチ式のパズルゲームです。

パズルゲームは高い処理性能を必要としないので、ミドルレンジモデルのXperia 10 VIでも快適に楽しむことができました。

パズルゲームなどの軽いゲームであれば、問題なくプレイできると思います。

ポケモンGO

Xperia 10 VI

ポケモンGOは位置情報を利用したゲームです。

Xperia 10 VIでプレイしましたが、動作はある程度快適でした。

ただ、マップやポケモンのリストなどの動作に少しモタつきがあったので、注意しましょう。

Xperia 10 VIは携帯性に優れているので、屋外でのプレイにも向いています。

Xperia 10 VIのスピーカー性能を実機レビュー

Xperia 10 VI
正面向きに配置されたフロントステレオスピーカー

Xperia 10 VIはステレオスピーカーを搭載しています。

実際にXperia 10 VIのスピーカーで音楽を聴いてみたところ、スマホとしては十分な音質だと感じました。

オーディオにこだわりのあるソニーのスマホということで、ミドルレンジモデルとしては優秀な音質です。

低音の響きが強く、迫力があるという感じではないものの、全体的なバランスが良くフラットに聴きやすいスピーカーでした。

Xperia 10 VI

また、Xperia 10 VIはイヤホンジャックも搭載しているので、有線イヤホンを使って音楽などを楽しむことができます。

Xperia 10 VIのバッテリー性能を実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIは5,000mAhのバッテリーを搭載しています。

実際のバッテリー持ちを調べるために、Youtube動画を1時間再生してバッテリー残量をチェックしました。

バッテリー残量97%の状態で再生を開始し、1時間再生したあとの残量は87%でした。10%の減少です。

スマホ全体で見れば標準的なバッテリー持ちで、バッテリーが長持ちのスマホに比べると特別優秀な持ちではありませんが悪いわけでもありません。

実際に使ってみたところ、普段づかいなら1日は問題なく使えますが、2日目は充電が必須だと感じました。

Xperia 10 VIのカメラを実機レビュー

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIはデュアルレンズカメラを搭載しています。スペックは以下の通りです。

  • 広角:4,800万画素(F1.8)
  • 超広角:800万画素(F2.2)

実際に撮影した作例を紹介していきます。

日中、明るいシーン

まずは日中の明るいシーンから紹介します。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

4,800万画素と画素数が高いこともあり、高解像感の写真に仕上がっています。

全体的に柔らかい雰囲気に仕上がる傾向があり、暖かみのある色あいで画像処理も自然です。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

色味は比較的控えめ。植物などの緑色も塗り絵っぽくならず、細かい色調も上手く表現できています。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

小さい被写体も2倍クロップズームを使って綺麗に撮影することができます。

カメラセンサーが1/2.0インチと小さめなので、背景ボケはそこまで大きくありません。ただ、その分ピントが合う範囲も広いので、使いやすいカメラだと感じました。

続いて超広角カメラを使った作例です。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

超広角カメラを使うと0.6倍になり、メインの広角カメラよりも広い画角で撮影することができます。

ただ、画素数が800万画素と低いので、広角カメラと比べると解像感が劣ります。

また、全体的に暗めで、色味もメインカメラとは少し異なるので、若干の使いにくさを感じました。

Xperia 10 VIは望遠カメラを搭載していませんが、最大6倍のズームに対応しています。以下は標準の1倍と最大倍率の6倍の作例です。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

画像処理が優秀で、6倍ズームでもそこそこ綺麗に撮影できています。

望遠カメラを搭載していないモデルとしてはズーム性能も優秀なので、遠くのものを撮影したい方にもおすすめです。

夜間、暗いシーン

続いて夜間などの暗いシーンでの作例を紹介します。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

ある程度の明るさがあるシーンでは、十分綺麗に撮影することができます。

ノイズや照明のフレアが若干気になりますが、ミドルレンジモデルとしては十分なレベルに仕上がっているのではないでしょうか。

Xperia 10 VIの写真作例

HDR処理も優秀で、自動販売機の強い光も白飛びせずに表現できています。

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIの写真作例

しかし、照明がほとんど無いかなり暗いシーンだと明るく写らず、ほとんど真っ暗に仕上がってしまいました。

ミドルレンジの一部機種やハイエンドモデルであれば、こういったシーンでも明るく撮影できますが、カメラセンサーの小さいXperia 10 VIは暗すぎるシーンには向きません。

基本的には明るい時間帯や照明のあるシーンで使うことをおすすめします。

Xperia 10 VIのメリット

Xperia 10 VIのメリット

実際に使ってみて感じたXperia 10 VIのメリットは以下の5つです。

メリット
  • サラッとした上質な質感
  • スリムで取り回しの良いサイズ感
  • 必要十分な処理性能
  • ミドルレンジモデルとしては優秀なスピーカー
  • 自然な色味で使いやすいカメラ

サラッとした上質な質感

Xperia 10 VIの本体は、マットな質感でサラサラしており、指紋が付きにくいです。

樹脂素材ですが安っぽさは無く、ミドルレンジモデルの中でも外観が非常に優れていると感じました。

カメラ部分の形状もシンプルで、幅広い方に受け入れられやすいデザインに仕上がっていると思います。

カラーも可愛らしいものが揃っているので、デザイン性重視でミドルレンジモデルを選びたい方にもおすすめです。

スリムで取り回しの良いサイズ感

Xperia 10 VI

Xperia 10 VIはスマホの中でも特にスリムで、コンパクトなサイズ感です。

横幅が短めなコンパクトなスマホなので片手でも操作しやすく、手の小さい方にもおすすめできます。

また、重量も軽く、携帯性は非常に優秀なモデルだと感じました。

必要十分な処理性能

Xperia 10 VIはSoCにSnapdragon 6 Gen 1を搭載したミドルレンジモデルです。

ハイエンドモデルには及びませんが、ミドルレンジモデルとしては標準的な性能が備わっています。

そのため、SNSなどの普段づかいなら動作は快適です。ストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。

また、原神などの重めのゲームもそこそこ快適に動作するので、そこまで高い性能を必要としない方なら十分満足できるでしょう。

ミドルレンジモデルとしては優秀なスピーカー

Xperia 10 VIの本体スピーカーはミドルレンジモデルとしては音質が優れています。

音圧もそこそこあり、全体的なバランスも良いので聴き疲れしにくいです。

アイコン
Xperiaシリーズらしく、本体スピーカーの音質は良いので、ミドルレンジモデルで音質を求める方はXperia 10 VIをチェックしてみましょう。

自然な色味で使いやすいカメラ

Xperia 10 VIの写真作例

Xperia 10 VIで撮った写真は自然な色味・雰囲気に仕上がる傾向があります。

そのため、カメラで撮ったかのような写真を撮影したい方にはおすすめです。

また、解像度も悪くありません。色の階調も上手く表現できているので、ミドルレンジモデルとしては十分使いやすいカメラだと感じました。

Xperia 10 VIのデメリット

Xperia 10 VIのデメリット

一方でデメリットだと感じた点は以下の4つ。

デメリット
  • リフレッシュレート60Hzは物足りない
  • 処理性能は特別優秀ではなく、用途を選ぶ
  • バッテリー持ちは前モデル比で悪化
  • 極端な暗所撮影には向かない

リフレッシュレート60Hzは物足りない

Xperia 10 VIのディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。

60Hzという数字は数年前であればスマホのスタンダードなリフレッシュレートでしたが、2024年現在では少し物足りなさがあります。

実際に使ってみてもスクロール時などに滑らかさが足りず、動作がもたついているような印象を受けました。

最近はミドルレンジモデルでも高リフレッシュレート対応モデルが多いため、この点はXperia 10 VIのデメリットと言えるポイントです。

処理性能は特別優秀ではなく、用途を選ぶ

Xperia 10 VIの処理性能はミドルレンジモデルとしては十分ですが、特別高性能ではありません。

やはりハイエンドモデルと比べると性能は劣ります。重めのゲームをしっかり楽しみたい方は、不満を感じる可能性があるでしょう。

普段づかいであれば問題ありませんが、高性能なスマホが欲しい方は注意しましょう。

バッテリー持ちは前モデル比で悪化

Xperia 10 VIのバッテリー持ちはスマホとしては標準的ですが、特別優れているわけではありません。

1日は問題なく使えるものの、それ以上使いたい場合は充電が必須でしょう。

これまでのXperia 10シリーズは、バッテリー持ちがかなり優秀でした。そのイメージでXperia 10 VIを購入すると、物足りなさを感じてしまう可能性があります。

極端な暗所撮影には向かない

Xperia 10 VIのカメラは明るいシーンであれば十分綺麗に撮影できますが、暗所撮影では注意が必要です。

ある程度の明るさがあれば問題ありませんが、照明が少ない場所ではかなり暗く写ります。

他社のモデルであれば明るく綺麗に撮影できるような場所でも、Xperia 10 VIでは真っ暗になってしまうことが多いです。

暗所でカメラを楽しみたい方は注意してください。

Xperia 10 VIの口コミ・評判

ここからはXperia 10 VIのSNSでの評判をチェックしていきます。

デザインの良さに惹かれて購入された方が多いですね。

実際、Xperia 10 VIはシンプルながら安っぽさを感じさせないデザインに仕上がっており、デザイン性は優れていると感じました。

本体スピーカーやイヤホンジャックを使った音楽鑑賞も好評です。

Xperiaシリーズらしく、ミドルレンジながらオーディオ機能は充実しているので、気軽に音楽を楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

一方で、一部アプリの動作が不安定との声も多く見られました。

今回使った中ではそういった不具合には遭遇しなかったので、端末によっても差がある可能性があります。

こういった不具合はメーカーのアップデートで改善される可能性があるので、トラブルに遭遇した方はアップデートの配信を待つことをおすすめします。

上質なデザインと必要十分な使い勝手が魅力

本記事ではXperia 10 VIの実機レビューをお届けしました。

本体背面の質感が高く、上質なデザインに仕上がっています。

また、処理性能やカメラ性能も普段づかいなら十分優秀で、基本的な使い勝手も問題ありません。

普段づかいしやすく、価格を抑えたソニーのスマホが欲しい方はXperia 10 VIをぜひチェックしてみてくださいね。