近年、スマホを1円で購入できるキャンペーンが増えています。
しかし、「本当に1円で買えるの?」「後から高額請求されない?」「危険じゃない?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな1円スマホの仕組み・最新キャンペーン・注意点・安全な選び方をわかりやすく解説します。
1円スマホとは?仕組みと安さの理由

1円スマホとは、1円で購入可能なスマホのことを指します。
また、1円で購入できるスマホのことを1円スマホと言う場合も。
一体なぜスマホが1円で購入なのか、仕組みや安さの理由を解説していきます。
1円スマホの定義
1円スマホには、「本体価格が1円」になるケースと「実質負担額1円」であるケースの2種類があります。
それぞれの違いは、以下の通りです。
- 本体価格が1円:一括1円でスマホの購入が可能
- 実質負担額1円:割引やキャンペーンによって支払い負担額が1円になる
本体価格が1円になるケース
言葉通り一括1円でスマホを購入できます。
しかし、年々規制が厳しくなってきているため、2025年現在、一括1円で購入できるショップは少ないでしょう。
実質負担額1円のケース
キャリアの端末購入プログラムや割引が適用されることで、実質的な負担額が1円になるケースです。
各キャリアでは独自の端末購入プログラムを提供しており、適用条件をクリアすれば実質半額の負担でiPhoneを購入することができます。

そして23ヶ月目までに端末を返却すれば、24回目(残価)の支払いが不要に。結果的に実質約半額でスマホを手にすることができます。
1円スマホは本当にお得なのか
1円スマホはお得に見えますが、「他社からの乗り換え(MNP)ユーザー限定」など条件付きであるケースがほとんどです。
1円スマホを購入するユーザーに対し、料金プランを高めに設定している通信会社もあります。
スマホは安く購入できても、毎月の支払いが高額になる可能性もある点には注意してください。
なぜ1円で販売できるのか
年々、規制が厳しくなっていく1円スマホ。では一体なぜ、今でも1円で買えるスマホが存在しているのでしょうか?
現在、キャリア各社は端末と通信回線をセットで販売することで、1円スマホを実現しています。
端末を1円で売ったとしても、毎月の通信料で少しずつコストを回収できる仕組みです。
1円スマホの購入条件によく含まれている端末購入プログラムには、「〇カ月以降に端末を返却すること」という項目がありますよね。
これは短期間で回線契約を解除されないようにするための施策とも言えます。

auなどの大手キャリアは、主に月々の通信料で利益を上げています。
1円スマホの販売は、回線契約者数を増やすためのキャリアの施策のひとつなのです。
総務省の規制との関係
年々、総務省による規制が厳しくなっていく1円スマホ。
2019年10月以前は、「通信キャリア契約時にスマホを購入すると、通信料が割引される」というキャンペーンがよく実施されていました。
しかし、過激な割引キャンペーンや異常な高額キャッシュバックなどが相次ぎ、深刻な社会問題に。
その結果、2023年12月にガイドラインが改正され、1円スマホに対する規制が厳しくなったのです。
とはいえ、今でも1円スマホ自体は違法ではありません。
1円スマホが違法になるのは、端末価格に応じて設定された割引上限額を超えて値引きを行った場合です。
割引上限額は原則4万円で、端末価格が4万~8万円の場合は50%まで、4万円以下の場合は2万円までとなります。

そのため、高額なスマホが1円になることはありませんが、元値が比較的安い機種であれば、1円で買うことも可能です。
ただし、今後またガイドライン等が改正される可能性はあるので注意してください。
【2025年最新】1円スマホキャンペーン一覧

2025年12月現在、キャリアで実施中の1円スマホキャンペーンをご紹介します。
ドコモの1円スマホ
ドコモでは、1円スマホキャンペーンの提供はありませんが、いつでもカエドキプログラムと5G WELCOME割の利用でスマホを安く購入できます。
2025年6月26日発売のAQUOS wish5の場合、通常価格は22,000円が1,001円で購入可能に。
※2025年12月現在
また、最新のiPhone17も半額以上お得になります。
ただし、約2年後に端末を返却することが条件なので、購入後はスマホを傷付けないよう大切に使いましょう。
auの1円スマホ
auでは、Galaxy A25 5Gとarrows We2が実質1円で購入できるキャンペーンを開催中です。
また、iPhone16eはスマホトクするプログラムと5GMNPお得割の組み合わせで、実質5,547円で購入できます。
※2025年12月現在
auではau Online Shop お得割も提供しており、最大44,000円の割引を受けることが可能です。

ソフトバンクの1円スマホ
ソフトバンクでは、48回払いの割賦契約を組むことで、一部機種を2年間1円で利用できます。
- iPhone17(256GB)
※2025年12月現在
ソフトバンクオンラインショップにて対象機種をMNPで購入し、新トクするサポート+を利用して13カ月目に特典利用を申し込むことで、実質1円になります。
また同様に、Galaxy S25も22,024円で購入可能です。
※2025年12月3日時点
この他にもさまざまなスマホがお得に購入できるため、ソフトバンクへの乗り換えとスマホの購入を検討している方は、ぜひソフトバンクオンラインショップをチェックしてみてください。
楽天モバイルの1円スマホ

楽天モバイルでは、主に以下のスマホが1円キャンペーン対象です。
- nubia S2R
- Galaxy A25 5G
- arrows We2
- OPPO A3 5G
※2025年12月3日時点
こちらのキャンペーンは、他社からの乗り換えが対象です。
さらに楽天モバイルでは、iPhone 16eが実質24円(月々1円)で購入可能なキャンペーンも実施中。
※2025年12月3日時点
楽天モバイルに乗り換えることで、楽天ポイントがプレゼントされるキャンペーンもあわせて利用できます。
ワイモバイルの1円スマホ
ワイモバイルでは、以下のスマホが実質1円で購入できるキャンペーンを実施しています。
- OPPO A5 5G
- Google Pixel 9a
- OPPO Reno11 A(一括1円)
- OPPO A79 5G(一括1円)
- OPPO A3 5G(一括1円)
- moto g66y 5G(一括1円)
- moto g64y 5G(一括1円)
- AQUOS wish5
- AQUOS wish4(一括1円)
- Galaxy A25 5G(一括1円)
- かんたんスマホ4
- nubia Flip 2
- nubia S 5G(一括1円)
- Android One S10
※2025年12月現在
機種によっては、48回払いで購入して24カ月後に返却することで実質1円になるスマホもあります。
UQモバイルの1円スマホ
UQモバイルでは、Galaxy A25 5Gとarrows We2が実質1円で購入できるキャンペーンを実施中です。
※2025年12月現在
また、スマホトクするプログラムを利用すると、iPhone16eが実質5,547円で購入可能に。
Galaxy A25 5Gとarrows We2は、コミコミプランバリューかつ増量オプションIIに加入することが条件となっています。

1円スマホを購入する際は、コミコミプランバリューと増量オプションIIに忘れずに加入しましょう。
LIBMOの1円スマホ
LIBMOは、Redmi 14Cが実質1円で購入できるキャンペーンを開催しています。
※2025年12月現在
1円スマホの購入条件は、以下の通り。
- LIBMOの音声通話機能付きSIMを契約(新規もしくはMNP)
- 対象機種を同時購入
- なっとくプラン3GB・8GB・20GB・30GBいずれかに契約
LIBMOの実質1円スマホは、最大2.3万円相当のポイント還元キャンペーンで付与されるTLCポイントの現金相当額を差し引いた金額が、実質負担額となる仕組みです。
Redmi 14Cの場合、通常価格20,001円がキャンペーンの適用により20,000pt還元され、実質1円になります。

13カ月目の月末頃に残りのポイントが付与されるため、短期解約に注意しましょう。
スマホ乗り換え.comの1円スマホ
スマホ乗り換え.comはソフトバンクの正規販売代理店です。
一括払いを対象としたスマホの特別セールや、分割払いで機種代金がお得になるサービスを提供しています。
スマホ乗り換え.comでは、Galaxy A25 5Gやarrows We2が一括1円、Xperia 10 VIは一括9,824円で購入可能です。
※2025年12月現在
新規(5~18歳対象)もしくはMNP(全年齢対象)かつ、対象プランに加入することが条件になっています。
スマホ乗り換え.comの1円スマホ対象プランは、以下のプランです。
- メリハリ無制限+
- ペイトク無制限
- ペイトク50
- ペイトク30
- スマホデビュープラン+
- ベーシック(20GB)

1円スマホのメリット・デメリット

ここまで各キャリアの1円スマホについて紹介してきましたが、1円スマホのメリットとデメリットを事前に知っておきましょう。
- 初期費用が安い
- 最新端末が格安で入手できる
- 乗り換えで通信費が安くなる場合もある
- 料金プランが高くなるケースも
- 短期解約するとブラックリスト入りすることがある
- 事務手数料などの費用はかかる
1円スマホは、安くスマホを購入したい人にとってメリットが大きいサービスです。
ただし、条件によっては割高になってしまうケースもあるので注意してください。
1円スマホのメリット
1円スマホの主なメリットは、以下の通りです。
- 初期費用が安い
- 最新端末が格安で入手できる
- 乗り換えで通信費が安くなる場合もある
1円スマホの最大のメリットは、初期費用が大幅に安くなることでしょう。
通常10万円以上するスマホや最新機種を格安で入手できるので、まとまった資金がなくても安心です。
また、各キャリアでは、乗り換えユーザーを対象としたお得な割引サービスも実施しています。
1円スマホのデメリットとリスク
1円スマホのデメリットも、理解しておくと安心です。
- 料金プランが高くなるケースも
- 短期解約するとブラックリスト入りすることがある
- 事務手数料などの費用はかかる
機種代金が大幅に抑えられる1円スマホ。
しかし、通信会社によっては事務手数料などの費用が発生したり、特定のプランやオプションへの加入が必須だったりするケースもあります。
場合によっては、想定以上に出費がかさんでしまうことも。
また、1円スマホ購入後すぐに回線契約を解約すると、短期解約とみなされる恐れもあります。
短期解約を繰り返すとブラックリストに登録され、他のキャリアでも契約が難しくなるかもしれません。
1円スマホがおすすめできる人とおすすめできない人
ここまで見てきたメリットとデメリットを踏まえ、1円スマホがおすすめできる人とおすすめできない人の特徴をまとめました。
- スマホにこだわりがない人
- 長期利用を前提とする人
- 最新スマホを安く購入したい人
- 毎月の通信料が高くなる人
- 短い期間で乗り換えを検討している人
スマホの性能にこだわりがない、もしくは最新スマホを安く購入したい人には1円スマホがおすすめです。
1円スマホを購入する際は様々な条件が付いてきますが、特に問題なくクリアできる人も少なくないでしょう。
そのような人には1円スマホが適しています。
一方で、1円スマホの購入により毎月の通信費が高くなってしまう人や、短期契約を予定している人には、あまりおすすめできません。
1円スマホを契約する前に知っておきたい注意点

1円スマホを契約する際に、注意しておきたいポイントがあります。
せっかく安く入手したスマホで後悔しないために、事前に備えておきましょう。
オプション加入の有無を必ず確認
1円スマホの購入条件として、オプションなどに加入する必要があるか確認しましょう。
特に実店舗で契約する場合は、複数のオプションへの加入が必須であるケースも。書類をよく確認してください。
オプションが自分にとって必要なものであれば問題ありませんが、不要なものだった場合は指定期間経過後に、忘れずに解約しましょう。
そのまま放置していると、使ってもいないオプション料を毎月払うことになります。
料金プランが割高になるケース
1円スマホの購入条件として、指定プランへの加入が必須であることもあります。
プランによっては月々の支払いが非常に高くなるケースも。
例えばUQモバイルで1円スマホを購入する場合は、コミコミプランバリューと増量オプションIIへの加入が必要です。
- コミコミプランバリュー:3,828円
- 増量オプションII:550円
合計4,378円です。現在の通信費が4,000円を下回る人にとっては、割高に感じられるでしょう。
スマホの購入費用だけでなく毎月の通信費も安く抑えたい人は、注意が必要です。
短期解約のリスク
1円スマホの販売は、主に新規契約・MNPユーザーを対象としています。
「お目当ての機種を1円で買ったら、回線は解約してしまいたい」という人も多いかと思いますが、短期解約はブラックリスト入りのリスクが高まるため注意が必要です。
どのキャリアでも1円スマホの購入条件は、回線の継続利用を前提に設定されています。
短期解約を繰り返すことで要注意ユーザーとみなされ、他のキャリアへの乗り換えが難しくなってしまうかもしれません。
1円スマホ購入後すぐに解約したい場合でも、少なくとも半年はそのまま契約し続けることをおすすめします。
中古の1円スマホに注意
中古スマホのショップでも1円スマホを販売している場合がありますが、以下の店に注意が必要です。
- スマホ本体の汚れ、破損品でないか
- 補償の有無
- 赤ロムスマホでないか
赤ロムとは料金未払い・盗難などが原因で、キャリア側からネットワーク利用制限をかけられたスマホのことを指します。
そのようなスマホは、SIMカードを挿入してもモバイル通信できません。
全ての中古スマホが該当するわけではありませんが、中古の1円スマホを購入する際は注意してください。
ドコモやau、ソフトバンクでは、キャリアの保証付きの中古スマホを「認定中古品」として販売しています。
中古スマホの品質が不安な人は、キャリアの認定中古品の購入を検討してみてください。
よくある質問(FAQ)

最後に、1円スマホに関するよくある質問と回答をご紹介します。
1円スマホは本当に1円で買えるの?
1円スマホには2つのタイプがあります。
- 本体価格が1円
- 実質負担額が1円
後者はキャリアの端末購入プログラムや割引が適用されることで、実質的な負担額が1円になるケースです。
違約金はかかる?
ただし、すぐに解約すると短期解約扱いとなり、ブラックリスト入りする恐れも。
1円スマホの購入のために契約した場合でも、最低半年は利用することをおすすめします。
1円スマホは違法じゃないの?
1円スマホが違法になるのは、端末価格に応じて設定された割引上限額を超えて値引きを行った場合です。
割引上限額は原則4万円で、端末価格が4万~8万円の場合は50%まで、4万円以下の場合は2万円までとなります。
基本的に1円スマホは、あくまでキャリアがユーザーを増やすための施策です。
通信契約を多くの人に結んでもらうために、安くスマホを提供しています。
家電量販店でも1円スマホはある?
こんにちは!でんきち所沢店です😄
11/23,24の2日間限定で携帯イベントやります👏
特化機種をご用意してお待ちしております‼️#デンキチ #デンキチ所沢店 #所沢市#家電量販店 #電化製品 #電気屋さん #iPhone #スマホ #1円 pic.twitter.com/CPk2AeRks2— デンキチ所沢 (@tokorozawaden38) November 22, 2024
ただし、どの店舗も行っているわけではないので、最寄りの店舗で確認しましょう。
1円スマホを賢く利用してスマホ代を節約しよう
1円スマホには、以下2つのタイプがあります。
- 本体価格が1円
- 実質負担額が1円
どちらでもお得にスマホを入手できますが、購入条件には注意が必要です。
通信会社によっては事務手数料などの費用が発生したり、特定のプランやオプションへの加入が必須だったりするケースもあります。
1円スマホを賢く利用するために、今回紹介した1円スマホの仕組みや注意点をしっかりチェックしておきましょう。
各キャリアでは、1円スマホが買えるキャンペーンを実施しています。
機種のスペックだけでなく、キャンペーンの条件もしっかり確認した上で、1円スマホの購入を検討してみてください。





