AQUOS R8 proは2023年7月に登場したシャープの最新フラッグシップスマホです。
ディスプレイは6.6インチの大画面。カメラはライカ監修の1インチセンサーを搭載しています。
今回はシャープよりお借りしたAQUOS R8 proの実際の使い心地やメリット・デメリットなどをレビューします。
AQUOS R8 proを使って感じたメリットとデメリットは以下です。
- 鮮やかで滑らかな動作の大画面
- 1インチセンサー搭載で自然な写りのカメラ
- 指紋認証がかなり快適
- 背面の質感が安っぽい
- カメラのズーム性能は物足りない
- 一時的な画面の焼き付きが気になる
AQUOS R8 proの購入を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。
- 1 AQUOS R8 proの発売日・価格
- 2 AQUOS R8 proの外観・デザインを実機レビュー
- 3 AQUOS R8 proのスペックを実機レビュー
- 4 AQUOS R8 proのカメラを実機レビュー
- 5 AQUOS R8 proのゲームアプリの動作をチェック
- 6 AQUOS R8 proのディスプレイを実機レビュー
- 7 AQUOS R8 proのスピーカー性能を実機レビュー
- 8 AQUOS R8 proのバッテリー性能を実機レビュー
- 9 AQUOS R8 proのメリット
- 10 AQUOS R8 proのデメリット
- 11 AQUOS R8 proの口コミ・評判
- 12 高いディスプレイ性能と自然な写りのカメラが魅力の一台
AQUOS R8 proの発売日・価格
AQUOS R8 proは2023年7月にキャリア版が、8月にSIMフリー版が登場したシャープのフラッグシップスマホです。
AQUOS R8 pro | |
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発売日 | 2023年7月20日 |
画面サイズ | 6.6インチ |
本体サイズ | 幅:77mm 高さ:161mm 厚さ:9.3mm |
重さ | 約203g |
アウトカメラ | 4,720万画素 |
インカメラ | 1,260万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 |
認証 | 指紋、顔 |
防水・防塵性能 | IPX6/8・IP6X |
カラー | ブラック |
6.6インチの大型ディスプレイを搭載したモデルで、ディスプレイパネルはPro IGZO OLEDを採用しています。
長年テレビなどを開発してきたシャープの技術が詰まったパネルで、鮮やかな発色と滑らかな動作、電力効率の良さが特徴です。
SoCはSnapdragon 8 Gen 2を搭載。かなり高性能で、どんな用途でも快適に使うことができます。
カメラはドイツの老舗カメラメーカーのライカが監修しています。
スマホとしてはかなり大きな1インチのカメラセンサーを搭載しており、高級コンパクトデジカメに近い性能に仕上がりです。
お得に購入するならドコモ・ソフトバンクがおすすめ
AQUOS R8 proの販売価格は以下の通りです。
AQUOS R8 proの価格 | ||
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ドコモ | 176,000円 | 公式サイトを見る |
ソフトバンク | 155,520円 | 公式サイトを見る |
SIMフリーモデル | 192,940円 | 公式サイトを見る |
キャリアではドコモとソフトバンクで取り扱いがあり、価格は20万円近いです。
また、シャープ直販のSIMフリーモデルもあり、こちらも約20万円で購入することができます。
ただし、ドコモ・ソフトバンクでは購入サポートプログラムの適用が可能です。
2年後に端末を返却すれば残価の支払いが不要になり、実質約半額の負担でAQUOS R8 proを使うことができます。
スマホの端末代をできるだけ抑えたい人は、ドコモのスマホおかえしプログラムやソフトバンクの新トクするサポートなどのキャリアの購入サポートプログラムを利用しましょう。
AQUOS R8 proの外観・デザインを実機レビュー
AQUOS R8 proのカラーはブラックのみで、その他のカラーはラインナップされていません。
背面デザインは大きなカメラが印象的です。まるでカメラのような雰囲気がありますね。
カメラレンズ周辺の輪になっている部分は金属素材で、放熱板の役割を果たしています。
今回レビューするソフトバンク版は、背面中央におサイフケータイのロゴ、下部にAQUOSのロゴがプリントされていました。
背面パネルの素材は樹脂素材でマットな質感です。
見た目の印象は決して悪くはありません。ただ、実際に触ってみると樹脂でできていることが分かりやすく、ミドルレンジモデルのような質感です。
ハイエンドスマホはガラス素材のものが多いので、他社のモデルと比べると高級感はあまり感じられませんでした。
一方、側面にはフラット形状の金属フレームが使われています。こちらは質感も問題ありませんでした。
上部には3.5mmイヤホンジャックとSIMトレーが配置されています。SIMトレーにはSDカードスロットも搭載。
AQUOS R8 proは全体的にマットな質感に仕上がっており、ブラックカラーながら指紋が目立ちにくい点は魅力的だと感じました。
AQUOS R8 proのスペックを実機レビュー
AQUOS R8 proのSoCはSnapdragon 8 Gen 2です。2023年発売のハイエンドスマホに採用されていたチップを搭載しています。
今回は実際の性能をチェックするために、ベンチマークテストを行いました。結果は以下の通りです。
- Antutu V10:1,522,331
- Geekbench6:シングルコア2,042 マルチコア5,664
- 3DMark:3,631(Wild Life Extreme)
どの数値もかなり高いため、基本的にはどんな用途でも問題なく使えるでしょう。
実際に長時間使用してみましたが、背面の放熱板のおかげで発熱も抑えられ、快適に操作することができました。
AQUOS R8 proのカメラを実機レビュー
AQUOS R8 proは4,720万画素のシングルカメラ搭載モデルです。
このカメラ1つで超広角と広角の2つのカメラの役割を果たしています。
また、ライカ監修の1インチの大型センサーに加え、同社と共同開発したズミクロンレンズも搭載。
夜間でも綺麗な写真を撮ることができます。
それでは早速、作例を見ていきましょう。
日中の作例
まずは日中の作例から。
基本的には目で見たままに近い自然な色味に仕上がる傾向にあります。
また、細部の質感もどちらかと言えば柔らかい雰囲気に。スマホのカメラはシャープ寄りに仕上がりやすいため、これはちょっと珍しい印象です。
赤系の色も落ち着いた雰囲気で、温かみが感じられます。
自然な雰囲気の写真が好きな方におすすめなカメラだと思いました。
大型センサーを搭載していることもあり、明暗差のあるシーンも綺麗に撮影できます。
青空の色や影の階調表現も上手ですね。新たに搭載されたスペクトルセンサーが活躍していると思われます。
大型センサーのおかげで、小さめの被写体を撮影するときにポートレートモードを使わなくても、背景をしっかりぼかすことができました。
夜間・暗所の作例
続いて夜間の作例を紹介します。
まずは強い光源のあるシーンです。
看板や自動販売機に向けて撮影しましたが、白飛びがある程度抑えられています。HDR処理が優秀ですね。
また、ゴーストやフレアなども発生していません。さすがライカ監修のズミクロンレンズを搭載しているだけあります。
続いてほとんど照明のないシーンです。夜景モードを使用しました。
全体的に明るく仕上がっていますが、解像感が低くてノイズも目立ちますね。
AQUOS R8 proの大型センサーは圧倒的な集光量を誇りますが、今回のシチュエーションではそこまでの恩恵は感じられませんでした。
とはいえ、これほど真っ暗な状態で写真撮影する機会はほとんどないと思うので、大きな欠点ではないでしょう。
AQUOS R8 proの夜景モードには星空モードがあり、三脚などで固定すれば長時間露光により星空を撮影することもできます。
固定する時間は40秒ほどですが、かなり綺麗に星空を撮ることができました。
本格的なカメラと比べれば解像感などで劣りますが、カメラ性能のいいスマホと言えるでしょう。
AQUOS R8 proのゲームアプリの動作をチェック
画像引用元:AQUOS R8 pro
AQUOS R8 proで実際にゲームプレイ時の動作をチェックしました。
ゲーミングスマホを購入するか迷われている方は参考にしてみてください。
原神
原神はオープンワールド型の3Dゲームで、スマホゲームの中では特に高い処理性能が要求されます。
AQUOS R8 proで実際にプレイしたところ、動作は十分快適でした。
アクションを重ねても滑らかに動作しますし、大画面なので迫力を感じることができました。
長時間プレイしていると発熱が気になってきますが、それだけ外部への排熱ができているということでしょう。
キャンディークラッシュ
パズルゲームのキャンディークラッシュもプレイしました。
パズルゲームは高い処理性能を必要としないため、Snapdragon 8 Gen 2を搭載したAQUOS R8 proでは十分快適に楽しめました。
鮮やかなカラーが特徴のゲームなので、ディスプレイの発色が豊かなAQUOS R8 proとの相性はいいですね。
ポケモンGO
GPSを利用したポケモンGOもプレイしました。
こちらも動作は十分快適です。
GPSの精度も問題ないですし、ディスプレイも明るいので屋外でのプレイも快適にできるでしょう。
AQUOS R8 proのディスプレイを実機レビュー
AQUOS R8 proは6.6インチのPro IGZO OLEDディスプレイを搭載しています。
サイズはかなり大きめで、動画視聴やゲームプレイ時には迫力が感じられました。
IGZO OLEDディスプレイの特徴はその鮮やかさ。発色が良く、屋外でも明るいので快適に利用できます。
リフレッシュレートは最大240Hz。動画のフレーム補間機能もあるので、スクロールや動画再生時の動作はかなり滑らかです。
AQUOS R8 proのスピーカー性能を実機レビュー
AQUOS R8 proはステレオスピーカーを搭載しています。
実際にスピーカーで音を流してみると、全体的にフラットな印象でバランスが良いと感じました。
特別迫力があるわけではないものの、聴き疲れしにくいスピーカーに仕上がっていると思います。
ただし、背面が樹脂であるためか、音量を上げると共振しやすいので注意が必要です。
AQUOS R8 proのバッテリー性能を実機レビュー
AQUOS R8 proは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
今回は実際のバッテリー持ちをチェックするため、Youtube動画を1時間流し続けてみました。
その結果、バッテリー残量は52%から37%に。15%減少しました。
この結果はあまり良くありません。結果だけ見れば、バッテリー持ちは悪いと言えるでしょう。
しかし実際は、普段づかいなら十分すぎるバッテリー持ちを発揮しており、1日は問題なく利用できました。
今回のテスト結果が良くなかったのは、おそらく動画を再生したためでしょう。
普段づかいであればバッテリーの心配をする必要はありませんが、出先で動画をよく視聴する方は注意してください。
バッテリーが長持ちのスマホが欲しい方には、少し物足りないかもしれません。
AQUOS R8 proのメリット
それでは、実際に使ってみて感じたAQUOS R8 proのメリットを3つ紹介します。
- 鮮やかで滑らかな動作の大画面
- 1インチセンサー搭載で自然な写りのカメラ
- 指紋認証がかなり快適
鮮やかで滑らかな動作の大画面
長年テレビを開発してきたシャープのフラッグシップモデルということもあり、AQUOS R8 proのディスプレイ性能はかなり高いです。
非常に鮮やかかつ、明るい表示で屋外でも視認性は抜群。
また、リフレッシュレートも疑似的にではあるものの最大240Hzに対応しており、スクロールなどはかなり滑らかに動作します。
多くのハイエンドスマホのリフレッシュレートが最大120Hzであることを考えると、AQUOS R8 proの画面の滑らかさは大きなメリットと言えるでしょう。
1インチセンサー搭載で自然な写りのカメラ
AQUOS R8 proのカメラは、高級カメラメーカーのライカが監修した1インチセンサーを搭載しています。
自然な色味で柔らかい雰囲気の写真が撮れるので、そういった写真が好みの方にはおすすめのスマホです。
また、マニュアル撮影にも対応しているので、カメラにこだわりたい方はぜひAQUOS R8 proをチェックしてみてください。
指紋認証がかなり快適
AQUOS R8 proは画面内指紋認証に対応しています。
画面内の指紋センサー部分を登録した指でタッチすることで、ロック解除が可能です。
このような指紋認証機能は多くのハイエンドスマホが搭載していますが、AQUOS R8 proの認証速度はかなり速いです。
指を軽く当てただけで認証されますし、それでいて登録していない指でタッチしてもまったく反応しません。
センサーの範囲も広いため、適当に指を当てるだけでもロック解除が可能です。
AQUOS R8 proのデメリット
続いて、AQUOS R8 proのデメリットと感じたポイントを紹介します。
- 背面の質感が安っぽい
- カメラのズーム性能は物足りない
- 一時的な画面の焼き付きが気になる
背面の質感が安っぽい
AQUOS R8 proは背面に樹脂素材を使用しています。
実際に触ってみるとプラスチッキーな質感が感じられ、ハイエンドスマホとしては安っぽさを感じてしまいました。
ケースなどを着けてしまえば気にならない部分ではありますが、やはり競合モデルと比べると物足りなさを感じます。
コストカットのためかもしれませんが、それでも20万円近い価格の端末としては少々残念な質感です。
一方で、樹脂素材を使用することで軽量化には成功しており、この点はメリットとも捉えることができます。
カメラのズーム性能は物足りない
AQUOS R8 proのカメラは単眼で、望遠カメラなどは搭載していません。
そのため、遠くの被写体にズームしたときは、広角カメラをデジタル処理で引き伸ばすことになります。
そのため、最大倍率はハイエンドスマホとしては低い6倍です。
また、ズーム時の処理もそこまで強くないため、3倍以上では解像感が落ちます。あまり実用的とは言えません。
離れた被写体を撮ることが少ない場合は問題ありませんが、ズーム性能を重視する方は注意しましょう。
一時的な画面の焼き付きが気になる
有機ELディスプレイは長時間同じものを表示すると焼き付きが発生することがあります。
AQUOS R8 proは、この焼き付きが発生しやすい傾向にあるようです。
例えばロック画面を常時表示させておくと、上の写真のように時間表示が焼き付いてしまうことがありました。
ただし、AQUOS R8 proで発生する焼き付きは、一般的な焼き付きとは異なり一時的なものです。
しばらくすると消えるので、明らかな欠陥とは言えません。
ただ、焼き付き自体は割と目立ちますし、利用していてストレスに感じることもあると感じました。
AQUOS R8 proの口コミ・評判
AQUOS R8 proに関するSNSでの口コミ・評判を見ていきましょう。
カメラ性能が高い
AQUOS R8 proがキマればすごくいい感じに撮れるので、AQUOS R9 proも期待している。特にスペクトルセンサーのおかげで色がおかしくならない点はうれしい。 pic.twitter.com/9SPAf14dTB
— はやぽん (@Hayaponlog) October 30, 2024
#カメラ発明記念日だから愛機で撮った写真を載せる
SHARP AQUOS R8 PRO
並み居る一眼レフの中、スマホカメラで申し訳ない…。今の目標は、スマホカメラでどこまで良い写真を撮れるかだ。車以外にも人物に風景、色々撮ってみたい。
SNSの諸先輩方に追い付けるよう、腕を磨かねばな…。 pic.twitter.com/IchJXIt40G
— 委員長🥃🩵🐾 (@BM5FP_0619) March 19, 2024
ということで風邪っぽい凪咲を見送っていつもの場所から
Shot on AQUOS R8 pro https://t.co/WlZfDnQA8Z pic.twitter.com/iLXb3UeDar— そーすけ/りんご通信 (@sosuke_0311) November 7, 2024
やはりライカ監修の1インチセンサー搭載カメラは評判が良いですね。
三脚を使えば星空も綺麗に撮影できますし、普段づかいでも雰囲気のある写真を撮ることができます。
スマホカメラの中では自然な雰囲気の写真が撮れるので、派手すぎる写真が苦手な方はAQUOS R8 proをぜひチェックしてみてください。
処理性能は少し物足りない
Snapdragon8 Gen 2 を積んでるAQUOSR8proでも、最高画質カクカクすぎる…
リンクラいい加減にPC版出して欲しい
— 愛葱(まなねぎ) (@mnmk_diva01) March 28, 2024
AQUOS R8 proはSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているものの、同じSoCを搭載したモデルと比べると少々性能が控えめです。
重めの3Dゲームをプレイすると、コマ落ちやフレームレートの低下が発生する可能性があります。
普段づかいであれば十分高性能でまったく問題ありませんが、少しでも高性能な機種が欲しい人は注意しましょう。
サイズは大きめ
機種変してAQUOS R8 pro
になりました!
ちょっとデカイよね💦 pic.twitter.com/WVnlv1F7uz— 赤城🌸yuki 秋田戻りました (@gabamennto4423) February 10, 2024
AQUOS R8 proは6.6インチのディスプレイを搭載していることもあり、本体サイズはかなり大きめです。
特に横幅があるため、片手操作のしやすい小型スマホが欲しい方は注意が必要です。
ただ、実際に使ってみるとサイズの割に軽く感じられたので、持ち運びに困ることはほとんどないだろうと感じました。
また、大きい画面が好きな人にとってはメリットとも言えるでしょう。
高いディスプレイ性能と自然な写りのカメラが魅力の一台
AQUOS R8 proは実際に使ってみると、ディスプレイ性能の高さが印象的でした。
鮮やかかつ滑らかな表示が、快適な操作性につながっています。
また、ライカ監修の1インチセンサー搭載カメラも優秀で、自然な雰囲気の温かみある写真を撮ることができました。
他社のスマホと比べても特徴的な部分が多い一台です。今回のレビューを参考に、AQUOS R8 proをチェックしてみてはいかがでしょうか。