Xperia 1 VII(読み方はエクスペリアワンマークセブン)は、2025年6月5日に発売されたXperiaシリーズのフラッグシップモデルです。
Snapdragon 8 Eliteによる高い処理性能に加えて、ソニーならではの美しい有機ELディスプレイや高音質なオーディオ、多機能なカメラを搭載しています。
映像も音も写真も、こだわり抜きたい方にぴったりの一台です。
今回はXperia 1 VIIの実機を使い、処理性能・カメラ・使い勝手などを詳しくレビューしました。
Xperia 1 VIIを実際に使って感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
- 高い処理能力で重いゲームを快適にプレイできる
- ディスプレイが鮮やかで綺麗
- スピーカーもイヤホンも妥協なしの高音質設計
- 3.5mmイヤホンジャック&microSDカード対応が便利
- スマホケースをつけなくても使いやすいデザイン
- 広角も望遠も自然な写りで使いやすいカメラ
- 長く使える安心のアップデート保証
- 縦長ディスプレイで画面上部はやや押しづらい
- 高負荷時には発熱を感じる場面もある
- 顔認証非対応で指紋認証のみ
- プロ写真・動画モードを使いこなすにはカメラ知識が必要
Xperia 1 VIIの購入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- 1 Xperia 1 VIIの発売日・価格
- 2 Xperia 1 VIIの外観・デザインを実機レビュー
- 3 Xperia 1 VIIのサイズ感を実機レビュー
- 4 Xperia 1 VIIのディスプレイを実機レビュー
- 5 Xperia 1 VIIのスペックを実機レビュー
- 6 Xperia 1 VIIのゲームアプリの動作をチェック
- 7 Xperia 1 VIIのスピーカー性能を実機レビュー
- 8 Xperia 1 VIIのバッテリー性能を実機レビュー
- 9 Xperia 1 VIIのカメラを実機レビュー
- 10 Xperia 1 VIIのメリット
- 11 Xperia 1 VIIのデメリット
- 12 Xperia 1 VIIは音も映像もカメラも妥協したくない人にぴったりの一台
Xperia 1 VIIの発売日・価格
画像引用元:Xperia 1 VII
Xperia 1 VIIは、ソニーの新型ハイエンドスマホで2025年6月5日に発売されました。
Xperia 1 VII | |
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発売日 | 2025.6.5 |
画面サイズ | 約6.5インチ |
本体サイズ | 幅:74mm 高さ:162mm 厚さ:8.2mm |
重さ | 197g |
アウトカメラ | 標準:4,800万画素 超広角:1,200万画素 望遠:1,200万画素 |
インカメラ | 1,200万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM | 12GB/16GB |
ROM | 256GB/512GB |
CPU | Snapdragon 8 Elite |
認証 | 指紋 |
防水・防塵性能 | IP68 |
カラー | ストレートブラック モスグリーン オーキッドパープル |
高性能なチップSnapdragon 8 Eliteを搭載しているため、高画質なゲームも快適にプレイできる処理性能を持っています。
また、ソニーが開発する液晶テレビ「BRAVIA」の映像美を再現したディスプレイや、「ウォークマン」の技術を活かしたオーディオなど、同社ならではの技術が詰め込まれている点も魅力的です。
Xperia 1 VIIは、ドコモ・au・ソフトバンク・ソニー公式ストアで販売されています。
Xperia 1 VIIの価格 | ||
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au | 229,900円 | |
ソフトバンク | 247,680円 | |
ドコモ | 236,830円 | |
ソニー | 204,600円 | 公式サイトを見る |
キャリアで購入できるのはメモリ12GB・ストレージ256GBのモデルです。
12GB/512GB、16GB/512GBモデルの取り扱いはソニー公式ストアのみ。
価格は20万円以上と高めですが、キャリアの端末購入プログラムを使うと半額ほどで購入できます。

Xperia 1 VIIの外観・デザインを実機レビュー
Xperia 1 VIIは全3色展開されています。
- スレートブラック
- モスグリーン
- オーキッドパープル
今回レビューするのは、スレートブラックです。
スレートブラックは濃いグレーで、フレームやカメラ周りも同色でシックにまとめられています。
表面は一見するとツヤっぽい印象を受けますが、よく見ると凹凸があります。触るとザラっとした質感です。
ブラックですが指紋が目立ちにくく、凹凸があるため手から滑り落ちにくいのが特徴です。
フレーム部分もしっかりとグリップできるので、スマホケースを装着しなくても持ちやすいと感じました。
縦一列に並んだカメラはスッキリとしていて、悪目立ちしにくいシンプルなデザインです。
真ん中にSONYのロゴ、下にはXperiaのロゴが施されています。
本体上部には、3.5mmオーディオジャックを搭載。
最近のスマホはオーディオジャック非搭載のモデルが多いので、有線イヤホン・ヘッドホンを接続できるのは嬉しいポイントです。

左側面はボタンがなく、すっきりとしています。

右側面には音量ボタン、指紋認証センサー付き電源ボタン、シャッターボタンが搭載されていました。


シャッターボタンは、半押しでピント合わせ、全押しでシャッターを切れます。
軽い力で押しやすく、通常のカメラと同じような感覚で使えるのが特徴です。

本体下部には、USB Type-Cポート、マイク、カードスロットがあります。

カードスロットは、片方がmicroSDカード、もう片方がnanoSIMで両面に挿し込めるタイプです。
microSDカードは最大2TBまで対応。
また、防水・防塵性能は最高クラスのIP68を備えています。
Xperia 1 VIIは、光沢が控えめの落ち着いたデザインです。飽きの来ない長く使いたくなる一台といえます。

Xperia 1 VIIのサイズ感を実機レビュー
Xperia 1 VIIのサイズと重さは、次の通りです。
- 幅:74mm
- 高さ:162mm
- 厚さ:8.2mm
- 重さ:197g
厚みは8.2mmとスリム。ポケットやバッグにすっぽりと収納できます。
6.5インチと大きめですが、横幅はそこまで大きくないため片手でも持ちやすいサイズ感です。
文字のフリック入力や各種アプリは、両手を使わなくてもスムーズに操作できました。
重量は実測で197.8gです。
短い時間の作業であれば、重さはさほど気になりません。ただ、1時間ほど持ち続けると手首や指にやや負担を感じました。

Xperia 1 VIIのディスプレイを実機レビュー
Xperia 1 VIIは、約6.5インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
解像度はフルHD+に対応。2世代前までは4Kを採用していましたが、実用性重視の設計へと変更されています。
画面比率は、前モデル(Xperia 1 VI)と同じく19.5:9を採用。
上下のベゼルはやや太めですが、ゲームや動画を閲覧する際は特に気になりませんでした。
また、1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応。画面スクロールもスルスルと滑らかです。
YouTubeでHDR動画を再生したところ、発色の鮮やかさや黒の深さが際立ち、リアルな立体感を楽しめました。
全体的に黄ばみの少ないスッキリとした色合いで、写真や動画の色味をしっかりと再現することが可能です。
ピーク輝度は、前モデルから20%アップ。
屋外で色調や色温度を自動調整する「サンライトビジョン」機能により、太陽光の下でもしっかり視認性を確保できます。
Xperia 1 VIIのスペックを実機レビュー
Xperia 1 VIIには高性能なSnapdragon 8 Eliteが搭載されています。
実機でベンチマークテストを行ったところ、次のような結果となりました。
- Antutu V10:1,926,222
- Geekbench6:シングル2,913 マルチ8,225
- 3DMark(Wild Life Extreme):6,233
Antutuは、CPU・GPU・メモリ・UX(操作性)などを総合的に測定するベンチマークテストです。
Xperia 1 VIIは約192万点を超えており、Androidスマホのなかでも最高クラスの処理性能を誇ります。
Geekbenchは、CPUの処理性能をシングルコア/マルチコアで測定するテストです。これについても、どちらも高いスコアを出しています。
3DMarkは3Dグラフィック処理に特化したGPU性能をチェックするテストで、6,233という非常に高い結果が出ました。
実機を操作してみても、アプリの立ち上がりや切り替え、ゲームの動作、動画の滑らかさなど、いずれもスムーズでストレスなく使えます。

なお、1世代前のXperia 1 VIのベンチマークテストの結果は、以下の通りです。
- Antutu V10:1,596,505
- Geekbench6:シングル2,182 マルチ6,646
- 3DMark(Wild Life Extreme):4,850
比較すると20%以上もスコアが向上しており、前モデルから処理性能が確実に進化していることがわかります。
ゲームも動画もしっかり楽しみたいヘビーユーザーの方でも、Xperia 1 VIIならきっと満足できるでしょう。
Xperia 1 VIIのゲームアプリの動作をチェック
Xperia 1 VIIのゲームアプリの動作を、実際にプレイしてチェックしました。
今回は、「原神」「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」「キャンディークラッシュ」の3つです。
原神
オープンワールドRPGの「原神」は、最高画質設定でも非常にスムーズに動作しました。
カクつきや遅延は見られず、キャラクターの動きや武器・スキルの演出、ムービーも美しく再生されます。
画面が大きくて発色も鮮やかなので、映像の美しさを存分に楽しみながらプレイできました。
また、本体が縦長なので、両手で持って操作しやすいです。キャラクター移動やボタンのタップもスムーズに行えます。

なお、Xperia 1 VIIにはゲームエンハンサー機能があり、ゲームモードや画質、サウンドを好みに調整することが可能です。
デフォルトの設定でも快適にプレイできましたが、タッチ感度を上げると反応速度が上がり、攻撃やスキルを素早く出せるようになります。
Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)
人気のトレーディングカードゲーム「ポケポケ」も非常に快適にプレイできました。
画面の切り替えもサクサクと動作し、カードを出すときのモーションも滑らかです。
オンライン対戦でも遅延やフリーズは見られず、ストレスなく操作できました。
長時間操作しても発熱はそこまで気にならないため、安定した環境でプレイできます。
キャンディークラッシュ
マッチ3系のパズルゲーム「キャンディークラッシュ」も、問題なく快適にプレイできました。
タッチ操作の反応も良好で、キャンディーの動きも滑らか。アニメーションもぬるぬると動いて心地よい操作感です。
軽めのゲームということもあり、発熱やバッテリーの消耗も特に気になる場面はありませんでした。
Xperia 1 VIIのスピーカー性能を実機レビュー
Xperia 1 VIIは、スピーカーが前向きに設置されたフルステージステレオスピーカーを搭載しています。
ゲームや動画を見ているとき、うっかり手でスピーカーを覆ってしまうことがありますが、Xperia 1 VIIの設計ではそのようなことは起こりづらいです。
イヤホンを装着しなくても綺麗な音を楽しめます。
音質は低音~高音までバランスがよく、一つひとつの音が粒立ってクリアな印象です。

Xperia 1 VIIのサウンドはクセがないので、ジャンルを問わず音楽やゲーム、映画などを楽しめます。
また、音量設定の幅が広く、最小音をかなり小さく設定できるのもメリット。寝る前に音を絞って動画を観たいときに便利です。
イヤホンなしで高音質なサウンドを楽しみたい方にもおすすめできるスピーカーです。
Xperia 1 VIIのバッテリー性能を実機レビュー
Xperia 1 VIIは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
バッテリー性能をチェックするため、YouTubeで動画を1時間再生しました。
明るさは最大、音量は以下の通り設定しています。
1時間再生後の結果は、次のとおり。
- 再生開始時:80%
- 1時間再生後:72%
- バッテリー消費量:8%
1時間の再生で8%消費しました。
同条件であれば約12.5時間の連続動画再生ができるため、1日中使ってもバッテリー切れの心配は少ないです。
また、ブラウザの利用や写真撮影などの普段使いでは、バッテリーの発熱は気になりませんでした。
Xperia 1 VIIは熱拡散シートとベイパーチャンバーを搭載しており、効率よく熱を逃がすよう設計されています。
ただし、高負荷な処理を行うと本体が発熱することもあるため、注意が必要です。
Xperia 1 VIIのカメラを実機レビュー
Xperia 1 VIIはトリプルレンズカメラを搭載しています。
- 16mm 超広角:約4,800万画素、F値2.0
- 24mm 広角:約4.800万画素、F値1.9
- 48mm 広角:約1,200万画素、F値1.9
- 85-170mm 望遠:約1,200万画素、F値2.3-3.5
日中・夜間に撮影した実例をご紹介します。
日中の撮影
はじめに、日中でメインの広角カメラで撮影した写真を紹介します。
空や青のグラデーションが自然な色味ですね。
建物や緑の葉の色彩もリアルで、見たままの忠実な色を再現してくれました。
建物の外壁や石垣などの細かいテクスチャもしっかりと描写されており、拡大してもディテールの潰れは少なめです。
また、通常のモードでも、近接撮影時に距離感を活かした自然なボケを出すことが可能です。
風景や建物、食べ物など、どんなジャンルの撮影でもリアルな質感や色味を活かした写真に仕上がります。
また、「ぼけ」モードでも撮影してみました。

通常モードよりもしっかりとボケ感を演出しながらも、過剰な加工が行われている印象もなく綺麗です。
細部のディテールを残しつつ、雰囲気ある写真を撮ることができます。写真を拡大すると花びらのスジも見えました。
以下は、テレマクロモードでの作例です。

テレマクロでは、花びらのグラデーションや質感をさらに細かく描写できます。
背景もしっかりとボケて、メインの被写体が際立ちました。

次に、超広角レンズで撮影した写真です。



Xperia 1 VIIの超広角レンズは約4,800万画素です。0.7倍で撮影できるため、
ダイナミックな風景を撮影するのにぴったりです。
歪みが抑えられおり、自然な構図で広がりのある写真を撮影できます。
遠くの建物や看板の文字もほぼ潰れません。くっきりとシャープに仕上がります。
夜間の撮影
続いて、夜間に撮影した写真を紹介します。


光源がある場所では、ナイトモードを使わずに撮影が可能です。
街灯の周囲はややボヤけてしまいましたが、木の枝や建物の輪郭などはしっかり残っています。
なお、光量が足りない場合は自動的にナイトモードに切り替わる仕組みです。



船体のライトや文字がくっきりと描写されており、海面の光の反射も綺麗に撮影できました。
露出が確保されているので、黒つぶれが少なめでシャープさを保てている印象です。


ただし、光源が近い場所だとやや白飛びが発生します。
日中の撮影よりも手ブレ補正が効きにくいため、端末をしっかりと固定して撮影しなければなりません。
望遠性能
Xperia 1 VIIは、最大7.1倍の光学ズーム、最大21.3倍のデジタルズーム撮影が可能です。







別の被写体を高倍率で撮影しました。


3.5~7.1倍の中程度の望遠性能は優秀ですね。
7.1倍まではディテールが綺麗に保てており、看板の文字もくっきりと見えます。
10倍以降は輪郭がぼやけていき、21.3倍にもなるとノイズも強めに出てしまいました。
とはいえ、記録用としては十分使えるレベルといえるでしょう。
続いて、ナイト撮影での望遠性能もチェックします。







写真を拡大して見ると、ややボヤけている部分もありますが、画質の劣化はそこまで気になりません。
7.1倍から徐々にノイズが出てきました。3.5倍あたりまでが、安定して綺麗な写真を残せる倍率といえそうです。
Xperia 1 VIIは、日中の望遠撮影ではとても活躍してくれるでしょう。
高画質でピントが合わせやすく、風景や建築物の撮影にも十分活用できます。
Xperia 1 VIIのメリット
Xperia 1 VIIを使ってみて感じたメリットは、次の通りです。
- 高い処理能力で重いゲームを快適にプレイできる
- ディスプレイが鮮やかで綺麗
- スピーカーもイヤホンも妥協なしの高音質設計
- 3.5mmイヤホンジャック&microSDカード対応が便利
- スマホケースをつけなくても使いやすいデザイン
- 広角も望遠も自然な写りで使いやすいカメラ
- 長く使える安心のアップデート保証
高い処理能力で重いゲームを快適にプレイできる
Xperia 1 VIIは、SoCにSnapdragon 8 Elite、メモリは12GB以上と非常に高い処理能力があります。
実機を操作してみても、ブラウザの切り替えやアプリの起動・読み込みがスピーディーでストレスなく使えました。
「原神」などの重いゲームも動きが滑らか。ゲームエンハンサー機能もあるため、ゲーミング用にもぴったりな一台です。
ディスプレイが鮮やかで綺麗
Xperia 1 VIIの画面は、ソニーの高画質なテレビ「BRAVIA」の映像技術を再現した有機ELディスプレイを採用しています。
実際に動画やゲームの画面を見ると、明るく鮮やかな色味と引き締まった黒色により、映像の立体感が際立っていました。
全体的に黄色味も少なく、すっきりとクリアな印象です。
写真や動画の色合いを忠実に再現してくれるため、映像美を重視する方には大きなメリットといえます。

スピーカーもイヤホンも妥協なしの高音質設計
Xperia 1 VIIは、画面に向かって音が広がるフルステージステレオスピーカーを採用しています。
下向きに音が出るスピーカーとは違い、音が耳に届きやすいため、動画やゲームの臨場感あるサウンドをしっかりと聞き取れます。
もちろん音質も良好です。高音~低音域までバランスよく透明感のある音を楽しめます。
加工感の少ない自然なチューニングで、音楽のジャンルや好みに左右されず心地よく聴くことができると感じました。
また、音楽の世界にじっくりと浸りたいときにはイヤホンの使用もおすすめです。
Xperia 1 VIIは、ソニーの「ウォークマン」でも使用実績のある高品質な部品を採用しており、有線接続時は歪みの少ない繊細な音を堪能できます。
なお、ワイヤレス接続時はソニー独自のAI技術「DSEE Ultimate」が、圧縮音源をハイレゾ相当までアップスケーリング。
音源を問わず、高音質を味わえます。

3.5mmイヤホンジャック&microSDカード対応が便利
Xperia 1 VIIには、最近のスマホでは珍しくなった3.5mmイヤホンジャックとmicroSDカードスロットの両方が搭載されています。
有線イヤホンを使いたい方や、音質にこだわる方にとっては嬉しい仕様です。
また、microSDカードは最大2TBまで対応しており、写真や動画、音楽ファイルなどをたっぷり保存できます。
クラウドを使わずにオフラインでデータを持ち歩きたい方や、スマホを長く使いたい方にとって、この拡張性の高さは大きなメリットです。
スマホケースをつけなくても使いやすいデザイン
Xperia 1 VIIは、スマホケースなしでも使いやすいデザインが魅力です。
実際にケースなしで使ってみましたが、本体の質感と縦長のスリムな形状のおかげで、非常に持ちやすく感じました。
背面はマットな質感で指紋が目立ちにくく、ほんのりザラつきのある加工がグリップ感を高めてくれます。
遠くから見るとツヤのあるガラス調に見え、高級感ある外観に仕上がっている点も特徴です。
広角も望遠も自然な写りで使いやすいカメラ
Xperia 1 VIIは、超広角から望遠、マクロまで幅広く綺麗に撮影できるカメラ性能が魅力です。
広角で撮った写真は自然な色味に仕上がりました。見たままの景色を自然に切り取れる印象です。
また、超広角でも歪みが少なく綺麗な写真を撮影できました。
望遠も7.1倍までは、遠くの建物の輪郭や看板の文字をくっきりと撮ることができます。
10倍以降は輪郭がぼやけていきますが、記録用としては十分使える品質です。
小さな花や昆虫などの被写体には「テレマクロ」モードが便利でした。
背景を強めにぼかして被写体を際立たせた写真を撮ることができます。

端末を横向きにして両手で構えたとき、人差し指で自然にシャッターを切れるボタン配置であることも嬉しいですね。
写真や動画にこだわりたい方は、ソニーの一眼カメラ「α」シリーズの技術を活かしたプロ写真モードや、AIにより被写体を中心に収める「AIカメラワーク」も活用できます。
長く使える安心のアップデート保証
Xperia 1 VIIは、価格が20万円超と決して安くはありませんが、OSアップデートは最大4回、セキュリティアップデートは6年間という長期サポートが保証されています。
多くのAndroidスマホは、サポート期間が短めです。その中において、Xperia 1 VIIは長く安心して使い続けられるモデルといえるでしょう。
頻繁に買い替えたくない方や、一台のスマホを長く愛着を持って使い続けたい方にとっては大きなメリットです。
Xperia 1 VIIのデメリット
Xperia 1 VIIを使ってみて感じたデメリットは、次の通りです。
- 縦長ディスプレイで画面上部はやや押しづらい
- 高負荷時には発熱を感じる場面もある
- 顔認証非対応で指紋認証のみ
- プロ写真・動画モードを使いこなすにはカメラ知識が必要
縦長ディスプレイで画面上部はやや押しづらい
Xperia 1 VIIはスリムで握りやすい半面、ディスプレイの上の方はやや押しづらく感じました。
ブラウザを操作するときや上のアイコンをタップするときは、少し持ち替えて親指を伸ばす必要があります。
筆者の手の大きさ(手長)は約17.5cmで標準的ですが、端末の上部には親指が届きにくいと感じました。
手の小さい方は、より操作しづらいのではないでしょうか。
なお、画面を下にスライドする「片手モード」を使うという方法もありますが、操作には慣れが必要です。
高負荷時には発熱を感じる場面もある
Xperia 1 VIIは、熱拡散シートとベイパーチャンバーを採用した放熱設計により、発熱を抑える工夫が施されています。
実際、Web・SNS閲覧や写真撮影などの日常的な用途で、本体が熱くなることはほぼありませんでした。
ただし、ゲームのダウンロード中や「原神」などの高負荷なゲームを長時間プレイしたときには、本体がやや熱を持つことも。
長時間ゲームをプレイする予定の方は、予めゲームエンハンサー機能で設定をカスタマイズしてみてください。
顔認証非対応で指紋認証のみ
Xperia 1 VIIは顔認証に対応していません。ロック解除は電源ボタンと一体型の指紋認証センサーで行います。
実際に使ってみたところ、ポケットやバッグから取り出す際にセンサーに指が触れてしまい、意図せずロック解除されてしまうことも。
以前モデルでは、物理的に押し込んで認証する「押し込み式指紋認証」が採用されていました。従来のXperiaユーザーは使い勝手の違いに戸惑うかもしれません。
また、毎回指で触れて解除する必要があるため、顔認証に慣れている方は不便さを感じる可能性があります。
プロ写真・動画モードを使いこなすにはカメラ知識が必要
Xperia 1 VIIには、デジタル一眼レフ「α」の技術を活かした「プロ写真モード」や「プロ動画モード」が搭載されています。
シャッタースピードやISO感度、絞りなどを細かく調整できるため、本格的な撮影を楽しみたい方には魅力的な機能です。
ただ、設定項目が多いため、カメラの知識がないと戸惑うかもしれません。
普段、一眼レフを使わない自分にはややオーバースペックだと感じたのが正直なところです。
スマホで気軽に撮影を楽しみたい方は、あまり使うシーンがない機能かもしれません。
もちろん、カメラの設定を自分好みに細かく調整したい方にはぴったりの機能だと思います。
Xperia 1 VIIは音も映像もカメラも妥協したくない人にぴったりの一台
本記事では、Xperia 1 VIIの実機レビューをお届けしました。
高音質なスピーカーに色鮮やかなディスプレイ、こだわりのカメラ性能、そしてSnapdragon 8 Eliteによる高い処理能力を備えたXperia 1 VIIは、すべての機能が高水準にまとまったスマホです。
写真や動画をじっくり楽しみたい方はもちろん、ゲームや音楽などエンタメ用途でスマホをフル活用したい方にもおすすめのモデルといえます。
顔認証に非対応である点や、本体のサイズ感については、好みが分かれるところでしょう。しかし、それを上回る完成度の高さが魅力的です。
マルチに活躍するフラッグシップスマホを探しているなら、Xperia 1 VIIをぜひチェックしてみてください。