結論から書くと、楽天モバイルのデメリットは以下の5つです。
- 月額0円は無くなった
- 地下や屋内では通信しにくいことがある
- Androidスマホのラインナップが少ない
- 無料通話は専用アプリの利用が必要
- 他キャリアよりも実店舗が少ない
楽天モバイルは第4の携帯キャリアとして2020年にサービスを開始しました。
月額3,278円でデータ使い放題だったり、楽天ポイントが貯まりやすかったりする点が特徴の格安SIMですが、通信品質などに関する悪い評判を目にすることもありますよね。
料金の安さに魅力を感じてはいるものの、通信品質などを心配して契約を躊躇している人も多いのではないでしょうか。
本記事では楽天モバイルのデメリットを紹介し、楽天モバイルをおすすめしにくい理由も解説します。
同時にメリットもご紹介するので、両方を確認して契約するかどうかの判断材料にしてください!
【2023年最新】楽天モバイルのデメリット5選
まずは楽天モバイルのデメリットを5つ紹介します。
- 月額0円は無くなった
- 地下や屋内では通信しにくいことがある
- Androidスマホのラインナップが少ない
- 無料通話は専用アプリの利用が必要
- 他キャリアよりも実店舗が少ない
月額0円は無くなった
楽天モバイルが通信キャリアとして参入した当初は、最安で月額料金0円であることが大きな話題となりました。
月のデータ利用量が1GBまでであれば月額料金0円になるという設定だったため、まったく使わなければ無料で回線を維持することができたのです。
ところが、2022年7月から始まった「Rakuten UN-LIMIT VII」では1GBまでの区分が無くなり、最低料金が1,078円になりました。
そのため現在は0円で回線を維持することはできなくなっています。

地下や屋内では通信しにくいことがある
以前から楽天モバイルは、「通信品質が悪い」「つながりにくい」とよくネット上で言われています。
これは楽天モバイルがプラチナバンドを持っていないことが大きな原因です。
プラチナバンドとは、地下や屋内といった障害物がある環境でも届きやすい電波のこと。
楽天モバイル以外の携帯キャリアはこのプラチナバンドを持っているのですが、新規参入した同社はまだ持っていません。
そのため、地下や屋内までは電波が届きにくい傾向があるのです。
エリアによっては全然使えない場所もあります。特に都会ではビルが障害物となってしまうことも。
とはいえ、通信品質はエリアや環境による問題が大きいため、全ての人に当てはまるデメリットではありません。
Androidスマホのラインナップが少ない
楽天モバイルでは他キャリアと同様に端末の販売も行っています。
iPhoneとAndroidスマホの両方が販売されていますが、Androidスマホのラインナップは他社と比べると少し物足りません。
楽天モバイル、Androidスマホ(楽天オリジナル除く)のバリエーション少ないなぁ。
— Nekota_Traveler (@Nekota_Traveler) January 7, 2022
特に高性能なハイエンドモデルの種類が少なく、選択肢が限られてしまいます。
また、他キャリアと同じく楽天モバイルにも、端末購入時の実質負担額を減らせる残価設定プログラムは用意されていますが、対象機種がiPhoneのみです。
使いたい機種が楽天モバイルに無い場合は他社で購入する必要があります。この点は面倒に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
無料通話は専用アプリの利用が必要
楽天モバイルには国内通話が無料でかけ放題になるサービスがあります。ただし、この無料通話は専用アプリの利用が条件です。
楽天モバイルが提供している「Rakuten Link」というアプリから電話をかければ、通話料金が無料になります。
いちいち専用アプリを使わなければならないのは少し面倒ですが、スマホに元々入っている通話アプリを使うと通話料金がかかってしまうので注意しましょう。

他キャリアよりも実店舗が少ない
ドコモ、au、ソフトバンクと同様、楽天モバイルも実店舗のショップを展開しています。
しかしながら、その店舗数は他キャリアと比べてかなり少ないです。
楽天モバイル以外の大手キャリアは約2,000店舗ありますが、楽天モバイルのショップは全国に1,000店舗ほどしかありません。
数が他キャリアの半分しかないので、実際に街中で見かける頻度も他社よりも低いのではないでしょうか。
実店舗が少ないと、何かトラブルがあったときにすぐに対処してもらいにくいというデメリットがあります。

参考:株式会社MCA「【調査結果】キャリアショップ数はこの半年で184店減の7794店に、ドコモショップは81店の大幅減を記録~MCA、キャリアショップ展開状況に関する調査結果を発表~」
楽天モバイルのメリット5選
それでは、楽天モバイルのメリットも5つ紹介します。
- 料金プランが1つだけで分かりやすい
- 月額3,278円でデータ使い放題
- 無料で通話し放題
- 楽天ポイントが貯まる、使える
- キャンペーンが充実している
料金プランが1つだけで分かりやすい
料金プランが1つしかないのは楽天モバイルの大きな特徴です。
1ヶ月に利用したデータ量によってその月の月額料金が変動する仕組みとなっています。
料金は以下のような体系です。
- ~3GB:1,078円
- 3GB~20GB:2,178円
- 20GB~:3,278円
使った分に合わせて料金が変わるため、「あまり使っていないのに払い過ぎている」と悩むことがありません。
また、契約時にどのプランにすべきか迷わずに済む点も魅力のひとつですね。
月額3,278円でデータ使い放題
楽天モバイルでは、20GB以上は月額3,278円でデータ使い放題になります。
20GB以降はどれだけデータ通信をしても追加料金が発生しません。
月額3,278円でデータを無制限で使える料金設定は、他キャリアと比べても破格と言えるレベルです。

無料で通話し放題
楽天モバイルユーザーはRakuten Linkアプリを使うことで、無料で通話し放題になります。
他社では有料オプションとして提供しているケースが多い「通話し放題」。しかし、楽天モバイルなら追加料金は必要ありません。
専用アプリを使わなければいけない点には注意が必要ですが、よく通話をする方は毎月の通話料を今よりも抑えられるかもしれません。
楽天ポイントが貯まる、使える
楽天モバイルは、楽天グループが運営している通信キャリアであるため、楽天の他サービスとの親和性が高いです。
特に楽天モバイルの利用を通じて、楽天スーパーポイントを貯めたり使ったりできる点はメリットと言えます。
楽天モバイルを契約しているだけで、楽天スーパーポイントのSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象に。これにより、楽天市場で買い物をしたときに通常よりも多くのポイントがもらえます。
貯まった楽天ポイントは楽天モバイルの支払い(通信料金、端末代金)でも利用可能です。ポイントがたくさん貯まっている人は、実質無料で利用できる可能性もあります。

キャンペーンが充実している
端末購入時のキャンペーンが充実している楽天モバイル。
例えばほとんどの製品で「プランセット値引き」キャンペーンを実施しており、端末購入とともに回線契約をすることで端末代金が値引きされます。
また、端末購入だけでもポイント還元を受けられるケースも多いです。
そして、常に行われているわけではありませんが、プランセット値引きやポイント還元を合わせることで、実質1円で端末が買えるキャンペーンを実施していることも。
楽天モバイルではこのようなキャンペーンを頻繁に開催しているため、非常にお得に端末を購入することができますよ。
楽天モバイルをおすすめしない理由
楽天モバイルをおすすめしない理由は以下の通りです。
- 通信品質が安定しない場合がある
- サポート面が弱い
- 楽天サービスを使わない人にはお得感が少ない
通信品質が安定しない場合がある
すでに解説した通り、楽天モバイルはプラチナバンドを持っていないため、他社と比べると屋内や地下ではつながりにくい可能性があります。
もちろん通信品質はエリアや環境によって変わってくるため、問題なく使える人も多いです。
隣駅のショッピングセンター、楽天モバイルつながらない😟 スマホ決済もLINEも使えず参った
— annie百貨@楽天ROOM (@anniehyakka) May 21, 2022
楽天モバイル解約しようかな。安いっていうのは良いんだけど、地下ではまったくつながらない。。。楽天モバイルには頑張ってほしかったけど、ahamoに乗り換えを検討中!#楽天モバイル
— しんいち|Webマーケティングスクールの情報発信 (@webshinshin82) February 20, 2023
楽天モバイルでは、事前につながりやすさをチェックしたい人向けにデータ専用プランを提供しています。
自宅や職場での楽天モバイルのつながりやすさが気になる方は、音声回線を契約する前にデータプランで通信品質をチェックしてみてはいかがでしょうか。
サポート面が弱い
楽天モバイルは契約後のサポート面が弱いという声がよく見られます。
楽天モバイル使えねぇ。サポートの電話も1時間待っても繋がらないし、ショップに行ってみたらこちらでは対応できないの一点張り。エリアとか値段以前にこんな接客で3大キャリアに太刀打ち出来るわけないわ。#楽天モバイル
— ぐりこ (@guriko315) April 28, 2020
実店舗のショップでも対応が充実していないことがあり、長く待たされることもあるようです。
また、オンラインでのチャットサポートも悪い評判が見られます。
楽天モバイルのサポートチャットともうかれこれ6時間やりとりしてる。不具合多すぎて全く先に進まん
— はむほっぺ (@hamhoppe) August 10, 2023
長く待たされることも多く、さらに「ここでは対応できない」とサポートを断られる場合もあるようです。
楽天モバイル、止めときゃ良かったかも。
①書面での契約変更に2週間以上かかる
②ネットに掲載された方法で不具合が解決できずカスタマーサポートにメールしたら、こちらをご覧くださいと同じページに誘導
③ショップに行くと「ここでは対応できません」と言われ専用の番号を案内される(続く)
— ゴン太 (@bKGn85hOXvhCfR2) November 16, 2021
最悪の場合、チャットサポートと店舗をたらい回しにされることもあるので、契約後のサポートも重視したい方は注意が必要です。
楽天サービスを使わない人にはお得感が少ない
楽天モバイルのメリットのひとつとして、楽天の他のサービスとの親和性の高さがあげられます。
しかし、楽天のサービスをあまり使わない人にとってはあまり関係のない話ですよね。
楽天カード、楽天銀行、楽天証券、楽天モバイルと、楽天が揃ってきたけれど、そもそも買い物をあまりしないので、ポイント貯まらない、、笑
— ニック (@smplyw) February 5, 2022
楽天モバイルに加入すると楽天市場の買い物で付与されるポイントが増えるSPUの対象になります。が、楽天市場を利用しなければその恩恵は受けられません。
楽天モバイル有料化を受けて楽天ポイントを貯める気が急速に失せて来た。
買い物しなきゃポイント貯まらないけどその分お金使わないからお金が貯まる。#それはそう— 舞黒淫濁箪笥ももちん (@momochin_z) June 4, 2022
楽天モバイルの支払いでもポイントは付与されます。とはいえ、月額料金が安いため、そこまでたくさんのポイントはもらえません。
楽天モバイルのお得感を最大限に生かせるのは、いわゆる「楽天経済圏」のユーザーです。他社サービスの利用が多い方は注意してください。
楽天モバイルが危ないって本当?
「楽天モバイルは危ない」という声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
こういった評判は、新規参入したキャリアであることや価格が安いことが原因だと思われます。
しかしながら、「楽天モバイルの利用は危険」「全く使い物にならない」といったことはありません。
楽天モバイルは通信設備の整備を進めており、通信品質は改善してきています。
また、近い将来プラチナバンドも持つようになると思われるので、地下や屋内でのつながりにくさも今後改善していくことでしょう。

楽天モバイルで後悔した理由3つ
楽天モバイルユーザーの中には、契約したことを後悔している人もいるようです。ここではその理由を紹介していきます。
- 通信品質が悪い
- サポート体制が悪い
- 通話品質が悪い
通信品質が悪い
やはり通信品質には不満の声が多いですね。
案の定楽天モバイル後悔した
地下鉄の7割圏外、3割は通信制限未満の速度
話にならん— ㄑ၈ (@hiroki813) June 1, 2021
特にショッピングモールなどの屋内や、地下鉄などではつながりにくいことが多いようです。
QRコード決済を利用する機会が多い場所でつながりにくいのは、かなり困ってしまいますよね。
楽天モバイル、、変えて後悔🥲
ららぽーとの店舗によっては電波が入らずアプリ決済つかえない。— Yumi (@Yumi_J) June 12, 2021
最近はつながりにくい時に他社のサブ回線を使うことも推奨されるようになってきました。
楽天モバイルの通信品質が心配な方はサブ回線の利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
サポート体制が悪い
楽天モバイルのサポート体制は悪い評判が多いです。
楽天モバイルエリア内なら死角ないと思ったが、ここまで悪いサポートは人生で初#楽天モバイル
— willia🎮はてなっち7 (@hatenacchi_7_) June 8, 2020
特に電話窓口やチャットサポートはそもそもつながりにくいことがあります。
楽天モバイル、安いのはいいけど、専用アプリの使い勝手悪いし、サポートが酷いなぁ……電話窓口増やしてくれないかなぁ……
でも安いんだよね……うん、安い……— @maze(アメイズ) #療養中 (@maze_mm_344) January 31, 2021
また、つながったとしてもショップでの対応をおすすめされることも多く、サポート体制は充実していないと言えます。
手厚いサポートが欲しい人は他社の利用がおすすめかもしれませんね。
通話品質が悪い
楽天モバイルは専用アプリの利用で無料で通話し放題になることが特徴ですが、肝心の通話品質の評判は良くありません。
楽天モバイルにして2ヶ月くらい経つけど、楽天LINKのアプリは絶望的に通話性が悪い😭毎回会話を成立させるのに精一杯になる💦パートナー回線エリア住みだけど、楽天回線エリアなら普通に通話出来るのかな?🤔
— けんパパ@資産運用 (@kakei_kaizen) May 2, 2021
ひどい場合は通話相手が何を言っているか聞き取れないこともあるようです。
楽天モバイル使ってるんだけどここ最近とくに通話品質クソ悪い
繋がらない
相手が何言ってるか分からない
相手も聞き取れない
3ヶ月お世話になりました#ストレスです— U-米国株投資 (@yuu_hitori1GOto) February 15, 2022
また、通話をかける側だけでなく、楽天モバイルユーザーと通話している相手側も聞き取りにくいという声も多く見られました。
地域や環境による影響が大きいかと思われますが、通話品質を重視したい方は注意しましょう。
楽天モバイルのデメリットでよくある質問
最後に、楽天モバイルのデメリットに関するよくある質問に答えていきます。
楽天モバイルの注意点は?
現時点ではプラチナバンドを持っていないこともあり、屋内や地下ではつながりにくいことがあります。
ただ、エリアや環境によっても異なるので、一概に悪いとは言えません。
楽天モバイルの欠点は?
利用料金が安い分、他社より劣る部分もあると理解した上で契約することをおすすめします。
楽天モバイルはやめたほうがいい?
ただ、通信品質や通話品質はエリアや環境によって左右されやすいため、一概に使い物にならないとは言えません。
楽天モバイルの注意点や欠点を把握した上で契約を検討することが大事です。
デメリットを理解した上で検討を
本記事では楽天モバイルのデメリットや欠点について解説しました。
楽天モバイルは利用料金が安いことが大きな魅力ですが、通信品質や通話品質などに弱点があります。
ただ、通話品質などは周囲環境や地域によって大きく変わるものです。
また、楽天モバイルは今日も通信設備の整備を進めているため、通信・通話の品質も今後改善されていくものと思われます。
楽天モバイルにはメリットもたくさんあるので、注意点やデメリットをよく理解した上で契約を検討してくださいね。