「今はauユーザーだけど格安SIMに変えて通信費を抑えたい…」
そんな方にはau回線の格安SIMへの移行がおすすめです。
以前はドコモ回線の格安SIMが多かったですが、最近はau回線の格安SIMも増えてきています。
本記事ではau回線の格安SIMを選ぶメリット、注意点やおすすめの格安SIMを紹介します。
au回線の格安SIMを検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
au回線の格安SIMを選ぶメリット
auからau回線の格安SIMに乗りかえるメリットは以下の3つ。
- 通信費が抑えられる
- auと同じエリアで繋がる
- auのSIMロックは解除不要
では、詳しく見ていきましょう。
メリット1:通信費が抑えられる
auからau回線の格安SIMに乗りかえることの最大のメリットは「月々の通信費を抑えられること」です。
例として、auと格安SIMの月3GBの月額料金を比較します。
キャリア・格安SIM | データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|
au(ピタットプラン 5G) | 1~4GB | 5,115円 |
UQモバイル | 4GB | 1,078円 |
povo2.0 | 3GB | 990円 |
IIJmio | 4GB | 990円 |
J:COMモバイル | 5GB | 1,628円 |
mineo | 5GB | 1,518円 |
BIGLOBEモバイル | 3GB | 1,320円 |
イオンモバイル | 3GB | 1,078円 |
BIC SIM | 4GB | 990円 |
auから格安SIMへ乗りかえた場合、おおむね3,500~4,000円ほど安くなります。年額にして45,000~50,000円ほどの節約ですね。
かなり大きな節約になるので、月々の通信費が抑えられることは格安SIMに乗りかえる最大のメリットだと言えます。
メリット2:auと同じエリアで繋がる
2つ目のメリットはauと同じエリアでつながるという点です。
格安SIMでも元と同じau回線なので、ネットに繋がるエリアは変わりません。
通信速度の多少の違いはあるものの、基本的に対応エリアは同じなので安心して使うことができます。
格安SIMでもこれまでと同じように使えるのか心配になることも多いかと思いますが、元と同じ回線なら安心ですね。
メリット3:auスマホのSIMロックは解除不要
2021年8月からスマホにSIMロックをかけて販売することは禁止されていますが、それ以前のauスマホには基本的にロックがかかっています。
SIMロックの解除はユーザー側でも可能ですが、少々手間がかかるのが現状です。
しかし、au回線を使う場合はSIMロックの解除は必要ありません。
元々使っているスマホのSIMカードを入れ替えるだけで、簡単に格安SIMへと移行できます。
au回線が使える格安SIM8社を比較|おすすめはここ!
続いてau回線が使えるおすすめの格安SIMを紹介、比較していきます。
格安SIM | 通信速度(下り) | 通信速度(上り) | 月額料金 |
---|---|---|---|
UQモバイル | 75.73 | 13.46 | 990円~ |
povo2.0 | 67.75 | 14.33 | 390円~ |
IIJmio | 59.62 | 11.08 | 850円~ |
J:COMモバイル | 77.78 | 11.95 | 1,078円~ |
mineo | 41.67 | 8.91 | 1,298円~ |
BIGLOBEモバイル | 19.99 | 9.4 | 1,078円~ |
イオンモバイル | 64.97 | 12.55 | 803円~ |
BIC SIM | 33.73 | 9.83 | 850円~ |
これらの格安SIMについて、価格や特徴を紹介していきます。
UQモバイル
UQモバイルはauと同じKDDIが運営する格安SIMです。
他の格安SIMと違ってau回線を直接使うので通信品質が高いというメリットがあります。
同じグループなのでauからの乗りかえも手数料がかからず、スムーズに乗りかえできるところも便利ですね。
UQモバイル | |
---|---|
料金プラン | ・コミコミプラン 月額:3,278円 データ量:20GB ※1回10分以内国内通話が無料 |
・トクトクプラン 月額:3,465円 データ量:15GB ※データ利用量が月1GB以下の場合は自動で1,188円割引 | |
・ミニミニプラン 月額:2,365円 データ量:4GB | |
対応回線 | au回線 |
通信制限時の速度 | 最大1Mbps ※ミニミニプラン契約時は最大300kbps |
最低契約期間 | なし |
契約事務手数料 | 3,850円 |
5G対応 | ◯ |
通話パック (最大60分/月の国内通話が定額) | ◯ ※トクトクプラン、ミニミニプラン、くりこしプラン +5G契約時、月額550円でオプション契約可能 |
10分かけ放題 | ◯ ※トクトクプラン、ミニミニプラン、くりこしプラン +5G契約時、月額880円でオプション契約可能 |
完全かけ放題 | ◯ ※トクトクプラン、ミニミニプラン、くりこしプラン +5G契約時、月額1,980円でオプション契約可能 |
eSIM対応 | ◯ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | ◯ |
UQモバイルでは2023年6月1日より新プランの提供をスタートしました。
新プランでは「家族セット割」が復活。
対象プランのトクトクプラン・ミニミニプランで契約すれば、月額料金が550円割引になります。
家族みんなでUQモバイルに乗り換えれば、家族全体の携帯料金を安くすることができますよ。
また、UQモバイルはauショップにてサポートを受けられるので、トラブルが発生しても対面でのサポートを受けやすいという点も安心です。
「格安SIMに乗りかえたいけどキャリアと同じように安心して利用したい」という方におすすめの格安SIMです。
- auのサブブランドなので通信品質が高い
- auからの乗りかえだと手数料がかからない
- 実店舗が多いのでトラブルがあっても安心
povo
povo2.0はauが運営しているサブブランドです。こちらもauが運営しているので通信品質は安心ですね。
料金プランに特徴があり、基本料金は0円、必要な通信容量をトッピング形式で追加する形になっています。
旅行や出張などデータ容量が欲しいときだけ追加するといった臨機応変な運用が可能なプランです。
povo2.0 | |
---|---|
データトッピング | データ容量:1GB 利用期間:7日間 月額料金:390円 |
データ容量:3GB 利用期間:30日間 月額料金:990円 | |
データ容量:20GB 利用期間:30日間 月額料金:2,700円 | |
データ容量:60GB 利用期間:90日間 月額料金:6,490円 | |
データ容量:150GB 利用期間:180日間 月額料金:12,980円 | |
・データ使い放題 利用期間:24時間 月額料金:330円 | |
対応回線 | au回線 |
通信制限時の速度 | 最大128Kbps |
最低契約期間 | なし |
契約事務手数料 | 0円 |
5G対応 | ○ |
5分かけ放題 | ○ ※月額550円、通話トッピングの契約が必要 |
完全かけ放題 | ○ ※月額1,650円、通話トッピングの契約が必要 |
eSIM対応 | ◯ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | ◯ |
1ヶ月20GBでも3,000円を切っているので、auの本来のプランと比べてもかなり安い価格設定となっています。
- auが運営するサブブランド
- 基本料金は0円、必要なトッピングを必要なときに行う形
- 臨機応変に運用したい方におすすめ
IIJmio
IIJmioは格安SIMの中でも長く運営されているブランドです。
価格もかなり抑えられていて、最安月額850円のプランがあります。
IIJmio | |
---|---|
料金プラン | ・2ギガプラン 月額:850円 データ量:2GB |
・5ギガプラン 月額:990円 データ量:5GB | |
・10ギガプラン 月額:1,500円 データ量:10GB | |
・15ギガプラン 月額:1,800円 データ量:15GB | |
・20ギガプラン 月額:2,000円 データ量:20GB | |
対応回線 | ドコモ回線 au回線 |
通信制限時の速度 | 最大300kbps |
最低契約期間 | 利用開始日の翌月末日まで |
契約事務手数料 | 3,300円 |
5G対応 | ○ ※別途申し込みが必要。月額料金は無料 |
5分かけ放題 | ○ ※月額500円、オプション加入が必要 |
10分かけ放題 | ○ ※月額700円、オプション加入が必要 |
かけ放題 | ○ ※月額1,400円、オプション加入が必要 |
eSIM対応 | ◯ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | × |
家族とのデータシェアも可能で、家族全体で乗りかえる場合にもおすすめの格安SIMです。
さらにIIJmioは光回線も運営していて、セットの契約で格安SIMの月額料金が660円割り引かれます。
IIJmioは実店舗があるため、サポート面も安心ですね。
- 格安SIMの老舗
- 家族とのデータシェアが可能
- 光回線とセットで月額料金が割り引かれる
J:COMモバイル
J:COMモバイルは高い通信品質が期待できる格安SIMです。
au回線を直接使うUQモバイルやpovo2.0と比べても遜色ない通信速度が評判なので、初めての格安SIMでも安心して使うことが出来ます。
J:COMモバイル | |
---|---|
料金プラン | データ量:1GB データ盛適用時:5GB 月額:1,078円 |
データ量:5GB データ盛適用時:10GBへ増量 月額:1,628円 | |
データ量:10GB データ盛適用時:20GBへ増量 月額:2,178円 | |
データ量:20GB データ盛適用時:30GBへ増量 月額:2,728円 | |
対応回線 | au回線 |
通信制限時の速度 | 1GBプラン、5GBプランLite:最大200Kbps その他プラン:最大1Mbps |
最低契約期間 | なし |
契約事務手数料 | 3,300円 |
5G対応 | ○ |
かけ放題 | ○ ※月額550円~、オプション加入が必要 |
eSIM対応 | ◯ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | ◯ |
J:COMは他に電力、テレビ、ネット、固定電話を運営しており、いずれかのサービスを利用しているとデータ盛が適用されます。
データ盛が適用されると追加料金不要で以下のようにデータ容量が増加します。
- 1GB→5GB
- 5GB→10GB
- 10GB→20GB
- 20GB→30GB
かなりお得になるので、J:COMのサービスを利用している場合は非常におすすめの格安SIMです。
- 高い通信品質
- J:COMの他サービスと合わせてデータが増量
- WEB申し込みで初期費用が0円
mineo
mineoは多くのデータ通信を行う方におすすめの格安SIMです。
mineo | |
---|---|
料金プラン | ・マイピタ1GB 月額:1,298円 データ量:1GB |
・マイピタ5GB 月額:1,518円 データ量:5GB | |
・マイピタ10GB 月額:1,958円 データ量:10GB | |
・マイピタ20GB 月額:2,178円 データ量:20GB | |
・マイそくスーパーライト 月額:250円 データ量:無制限(最大32kbps) | |
・マイそくライト 月額:660円 データ量:無制限(最大300kbps) | |
・マイそくスタンダード 月額:990円 データ量:無制限(最大1.5Mbps) | |
・マイそくプレミアム 月額:2,200円 データ量:無制限(最大3Mbps) | |
対応回線 | ドコモ回線 au回線 ソフトバンク回線 |
通信制限時の速度 | 最大200kbps |
最低契約期間 | なし |
契約事務手数料 | 3,300円 |
5G対応 | ○ ※無料のオプション加入が必要 |
10分かけ放題 | ○ ※月額550円、オプション加入が必要 |
完全かけ放題 | ○ ※月額1,210円、オプション加入が必要 |
eSIM対応 | ◯ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | △ ※eo光ネットで口座振替を選択している場合のみ利用可能 |
まずmineoには「マイピタ」「マイそく」の2つのプランが用意されています。
- マイピタ:通信容量によって料金が決まる従量課金制
- マイそく:通信速度によって料金を分けた使い放題プラン
マイそくスタンダードは最大1.5Mbpsの通信が使い放題で、Youtubeなら普通画質の再生なら問題なくできる速度です。
また、従量課金制のマイピタには「パケット放題 Plus」というオプションが設けられています。
速度はマイそくスタンダードと同じなので十分実用的と言えます。
このオプションは月385円で追加でき、さらに10GB以上のプランなら無料で付けることができます。
mineoは使い放題になるプランやオプションが豊富なので、外出先でもしっかりネットを使いたい方におすすめです。
- データ使い放題になるパケット放題 Plusがお得
- コミュニティサイトを通した手厚いサポート
- たくさん通信を行いたい人におすすめ
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは動画や音楽をたくさん楽しみたい方におすすめの格安SIMです。
BIGLOBEモバイルが提供する「エンタメフリー・オプション」はYoutubeなどの動画配信サービスやSpotifyなどの音楽配信サービスが使い放題になるオプションです。
月額308円でデータ容量が消費されないようになるので、これらのサービスをよく使うという方にはかなりおすすめだと言えます。
BIGLOBEモバイル | |
---|---|
料金プラン | ・プランS データ容量:1ギガ 月額:1,078円 |
・プランR データ容量:3ギガ 月額:1,320円 | |
・プランM データ容量:6ギガ 月額:1,870円 | |
対応回線 | ドコモ回線 au回線 |
通信制限時の速度 | 最大200Kbps |
最低契約期間 | なし |
契約事務手数料 | 3,300円 |
5G対応 | ○ |
かけ放題 | ○ ※月額660円~、オプション加入が必要 |
eSIM対応 | × |
テザリング | ◯ |
口座振替 | ◯ |
BIGLOBEモバイルでは初月の料金が無料となっています。(初月解約の場合を除く)
さらにBIGLOBEモバイルには「Gポイント」というポイント制度があります。ポイントはAmazonギフト券などと交換できるので、お得に回線運用が可能です。
- Youtubeなどが使い放題になるオプションがある
- 初月の料金が無料になる
- ポイントも貯まる
イオンモバイル
イオンモバイルは小売り大手のイオンが運営する格安SIMです。
料金体系が特徴的で、0.5~50GBまで細かくプランが設定されています。そのため、自分に合った最適なデータ容量・料金を選べる点がメリットです。
イオンモバイル | ||
---|---|---|
料金プラン | さいてきプラン | データ容量:0.5GB~10G 月額:803円~1,848円 |
さいてきプランMORIMORI | データ容量:20GB~50G 月額:1,958円~5,258円 | |
やさしいプラン (60歳以上限定) | mini:1.2GB、月額748円 S:3GB、月額858円 M:6GB、月額1,188円 L:8GB、月額1,408円 | |
対応回線 | ドコモ回線 au回線 | |
通信制限時の速度 | 最大200Kbps | |
最低契約期間 | なし | |
契約事務手数料 | 3,300円 | |
5G対応 | ○ | |
かけ放題 | ○ ※月額550円~、オプション加入が必要 | |
eSIM対応 | × | |
テザリング | ◯ | |
口座振替 | × |
全国のイオンに店舗があるため、契約後のサポート面も安心です。
さらに端末購入の際には初期設定を行った上で渡してくれるので、スマホに慣れていない方にも安心ですね。
- 全国のイオンにてサポートを受けられる
- 通信プランが豊富
- 初期設定をした上で端末を提供してくれる
BIC SIM
BIC SIMは大手家電量販店のビックカメラが運営する格安SIMです。
BIC SIMはIIJmioのSIMを利用しているので、料金プランや通信品質は同じです。
ただ、ビックカメラが運営しているので、月額料金の支払いでビックカメラのポイントが貯まります。
BIC SIM | |
---|---|
料金プラン | データ容量:2GB 月額:850円 |
データ容量:4GB 月額:990円 | |
データ容量:8GB 月額:1,500円 | |
データ容量:15GB 月額:1,800円 | |
データ容量:20GB 月額:2,000円 | |
対応回線 | ドコモ回線 au回線 |
通信制限時の速度 | 最大200Kbps |
最低契約期間 | 利用開始日の翌月末日まで |
契約事務手数料 | 3,300円 |
5G対応 | ○ |
かけ放題 | ○ ※月額500円~、オプション加入が必要 |
eSIM対応 | ○ |
テザリング | ◯ |
口座振替 | × |
- 通信サービスはIIJmioと同じ
- ビックカメラのポイントを貯められる
- 公衆Wi-Fiが使い放題になるサービスも付属
さらに、公衆Wi-Fiが無料で使い放題になる「ギガそう Wi-Fi」というサービスもついてくる点も魅力です。
通信サービスの内容はIIJmioと同じなので、ビックカメラをよく利用する場合はBIC SIMも選択肢に入ってきますね。
au回線の格安SIMに乗り換える注意点
続いて、au回線の格安SIMに乗りかえる際の注意点を紹介します。
- auの時にあった店舗サポートが受けられない
- auより通信品質が落ちる可能性
- auからキャリアメールを引き継ぐ場合は有料になる
では、詳しく見ていきましょう。
auの時にあった店舗サポートが受けられない
格安SIMと大手キャリアの大きな違いの1つがサポート面です。
キャリアは実店舗がたくさんあるため、何かトラブルが発生した場合、すぐに対面でサポートを受けることができます。
しかし、格安SIMは大手キャリアのように店舗展開されているケースは少なく、対面でのサポートが受けられない場合が多いです。
サポート面に不安がある場合はauショップでサポートが受けられるUQモバイルや、実店舗が比較的多いイオンモバイルやIIJmio、mineoの利用がおすすめです。
auより通信品質が落ちる可能性
格安SIMは基本的に大手キャリアから回線を借り受けてユーザーに提供しています。
そのため、通信速度がauよりも遅い場合が多いです。特に通信が混み合う時間帯に速度低下が見られます。
とはいえ、多くの格安SIMでは十分実用的な速度の通信が提供されています。
au回線を直接使える「UQモバイル」や「povo2.0」は通信速度が安定しているので、通信速度重視の場合はこちらの検討がおすすめです。
通信品質について不安点がある場合は、ネット上の実際のユーザーの声などを参考にしながら検討しましょう。
auからキャリアメールを引き継ぐ場合は有料になる
キャリアメールの引き継ぎはこれまで不可能でしたが、2021年12月からアドレスの持ち運びが可能になりました。
しかしながら、auメールの引き継ぎは有料となっており、1つのアドレスにつき月額330円がかかります。
毎月料金が発生するため、キャリアメールにこだわらない場合はGmailなどのフリーメールの利用に切り替えることをおすすめします。
au回線の格安SIMでスマホ代をお得に!
毎月の通信費を抑えたい方には格安SIMへの乗りかえがおすすめです。
au回線の格安SIMであればauからの乗りかえもしやすくなっています。
また、auは自社で格安ブランドの「UQモバイル」「povo2.0」があるため、通信品質とリーズナブルさを両立させたい方にもおすすめです。
格安SIMの選択肢は幅広いため、本記事で紹介した特徴・価格・通信品質などを比べながら検討してみてはいかがでしょうか。